「HP Pavilion Wave 600」は布で覆われた三角柱の形で、パソコンにはとても見えない。さらにスピーカーも内蔵されていて、その形から360度に音が広がる、今までにないデスクトップパソコンだ。
三角柱の小型デスクトップ
自分がこのパソコンを初めて目にしたのが展示されていたもので、音が出ていたからHPがスピーカーでも出したのかと思っていた。実はしっかりとしたデスクトップのパソコンで、その形にも理由があるようだ。三角柱の形になっているのは、マザーボード、ストレージ、排熱用装置がそれぞれの面に合わせて組まれており、中央にはスピーカーが上向きで配置されている。
天板の下には隙間があり、スピーカーから出た音が360度に広がる仕組み。単純に音響用の隙間だと思っていたら、排熱までもがここから行っていた。機能だけでなく、デザイン性にも優れたデスクトップだと改めて感じた。
寄せた写真だと布で覆われているのが分かるかと思う。どんなインテリアにも合うような色合いで、パソコンなのに手触りが良いのが不思議だ。全面にはコラボしたプレミアムオーディオ機器の老舗「Bang & Olufsen」のロゴ、オーディオジャックにUSBがあるだけ。デザイン性を損なわないよう、よく使う最低限のものしか配置していない。
背面には上から、電源、SDカードスロット、USB Type-C、USB3.0、USB3.0、イーサネット、ディスプレイポート、HDMI、電源コネクター、セキュリティロックと並んでいる。電源を供給すると、電源コネクターの上にあるランプが光る。背面にこれだけあったとしても、軽量で向きを変えるのも容易にできるし、向きが変わっても360度に音が広がるためスピーカーの向きを気にしなくても良いのはメリットだ。
キーボードとマウスが付いている
付属でキーボードとマウスが付いている。どちらもレシーバーが内蔵されているようで、電源を入れればそのまま使える。マウスは裏側にオンオフのスイッチを切り替える。キーボードに至ってはスイッチすらないのでそのまま使えて便利だ。このような無線で使える付属品があるため、モニターとさえつながれば、本体はどこに設置しても構わないということになる。インテリアに合わせて好きなところに設置したり、スピーカーの置きたい位置で決めても良いかもしれない。
ACアダプタがデカい
本体のデザインは良いのだけれど、ACアダプタがデカいというのが少し残念なポイント。かなり存在感があり、置く場所を選ぶ必要がある。しかしコードはある程度長いので、うまく置くことはできそう。
テレビの音声出力と音を比べてみる
HDMIケーブルを使ってテレビと接続し、音声出力を切り替えて比べてみる。テレビで音を出すよりも「HP Pavilion Wave 600」で音を出した方が、しっかり360度の音の広がりを実感できた。さらに、音の設定を変えることもできる。
アプリ一覧にある「B&O Play Audio Control」から変更可能。
出力にあるイコライザをタップし、デフォルトにカーソルを合わせると項目がプルダウン表示される。これを好みのものに合わせたり、自分で細かくカスタマイズすることもできる。
おしゃれで性能も良いデスクトップPC
「HP Pavilion Wave 600」は、とてもパソコンとは思えないデザインで、ちょっと大きなスピーカーを置いているような感覚になる。デスクトップPCもコンパクト化が進んで、これからはデザイン性が問われる時代になってきたのかもしれない。おしゃれなパソコンでも性能はいろいろ選べるので、ダイレクトモデルで構成を確認してみてはいかがでしょう。
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