HPの新製品説明会に行ってきた。パフォーマンスが良いだけでなく、デザイン性が他社のパソコンとは違い、所有感も満たしてくれそうだ。
OMEN X by HP 17
11月20日に発売された「OMEN X by HP 17」。ノートパソコンとして初めて、エクストリームを意味が込められたOMEN Xという称号が付いている。通所のOMEN by HP 17 でも十分ゲームを楽しめるが、それをはるかに上回る構成になっている。グラフィックスはNVIDIAのGeForce GTX 1080、CPUはオーバークロック対応の第7世代クアッドコアを採用。今のノートパソコンとして搭載できる、トップクラスの構成だ。ディスプレイにもこだわっていて、滑らかな動きをするリフレッシュレート120Hz対応、カクツキを防止するG-SYNC機能も備わっている。
キーボードはメカニカル機構を採用し、キーストロークは2.5mmもある。デスクトップに近い打鍵感を再現しているようで、実際に触ってみるとかなりなめらかで打ち心地が良かった。その他にベイパーチャンバーによる高効率な冷却が可能になり、通所のOMEN by HP 17と比べるとエアフローが55%も向上しているという。「OMEN X by HP 17」は、デスクトップのような使い心地が再現されたゲーミングノートPCになる。
OMEN X by HP Desktop 900
通常のOMEN by HPより高価格・高付加価値・高機能となる、インテル Core X シリーズ・プロセッサーを搭載した「OMEN X by HP Desktop 900」も販売された。エクストリームモデルでは、10コアのインテル® Core™ i9-7900X プロセッサー、チップセットはX299、メモリはオーバークロック対応64GBを搭載している。
グラフィックカードは従来の最高峰GeForce GTX 1080より、パフォーマンスで30%ほど上回るGeForce GTX 1080Tiを2枚搭載。ストレージは次世代のSSD呼ばれる、非常に読み書きの速いSamsung PM961を搭載。
このスペックがどれくらい凄いのかというと、ゲームをしながらライブ中継をする際に、画質を落とさずに配信することが可能。4Kの解像度の動画を編集しながらゲームをするなど、通常のコンピューターではできないだろうという処理まで出来てしまうという。ほとんどのことができると思っていい、まさに化け物スペック。
HP Pavilion 27
11月の17日に発売された、ディスプレイ一体型デスクトップ「HP Pavilion 27」は、素材とデザインにこだわっているという。前モデルと違い、フロント部分全体がヘザーグレーのファブリック素材に変更されていて、落ち着きがあり明るめな印象になった。27インチの大画面でも、10点タッチパネルに対応しているのも特徴。
物理的にシャッターをオンオフすることができるプライバシーカメラ機能もあり、使いたいときだけオンにできる。もしハッキングされてしまっても、部屋の様子がネットに流れてしまうことを防げる機能だ。それと一体型のデスクトップでは珍しく、HDMI入力端子を搭載しているため、外部モニターとしての利用ができるのも特徴。プレイステーションやXboxなどのゲーム専用機を接続して大画面でプレイすることも可能だ。
またパフォーマンスモデルでは、最新テクノロジーのインテル® Optane™メモリーを搭載している。書き込み速度は速くはないが、読み込み速度がピュアSSD並みの能力があるという。高価なSSDを選択しなくても、コストを抑えて快適な動作を期待できる。
HP Pavilion 24
24インチの「HP Pavilion 24」も、フロント部分のデザインがヘザーグレーのファブリック素材になっている。プライバシーカメラは収納できるポップアップ式で、ベゼルの幅が狭く、見た目はすっきり。HP Pavilion 27と同様に、10点タッチパネルとHDMI入力端子も備えている。
HP Pavilion 27と比べると、デザインは基幹部分が下の方に集約されていて、パネルの厚みが薄くなっている。オプティカルドライブは非搭載で、インテル® Optane™メモリー搭載モデルはない。しかし、価格はそれほど高くはないのでパフォーマンスモデルが良さそう。
「HP Pavilion 27」と「HP Pavilion 24」共通のキーボードは、前モデルと比べると大きくなり、使いやすくなった。打ち間違いを防ぐために幅が広くなって、奥行きは狭くなっているという。使わないときにはディスプレイの下に収納でき、邪魔にならない。
HP Spectre 13
新しい「HP Spectre 13」は、11月下旬発売開始予定。セラミックホワイトのカラーリングは、塗装面がより滑らかで、引っ掻き傷に強く、指紋が付きにくいという特徴がある。見た目も高級感があり、前モデルのブラックカラーよりも魅力的だ。
薄さを維持したまま、スペックはパワーアップ。バッテリー駆動時間が11時間15分と伸びていて、急速充電では、30分で50%も充電できる。Windows Helloで顔認証のログインが可能。薄型のクラムシェルタイプでもタッチ対応のディスプレイを搭載している。
厚さは世界最薄で10.4mmしかなく、ポート類は背面に集約されている。USB Type-C™ 3.1 ×1、USB Type-C™ 3.1 Thunderbolt™ 3 ×2、ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポートがあるだけでとてもシンプル。
新しいモデルでは、搭載されているBang & Olufsen スピーカーもパワーアップしていた。会場内で前モデルと比較すると、違いは明らかで大音量でクリアな音質を体感できた。薄型ボディからは想像もつかない迫力のサウンドになっている。
HP Spectre x360
「HP Spectre x360」は、4つのモードに変更可能なコンバーチブルタイプの2in1。カラーはアッシュブラック、ナチュラルシルバー、ローズゴールドの3種類。ローズゴールドは1万台の限定色で、日本では限定1000台の販売となるようだ。女性だけでなく、男性が持っていても違和感はない。
Windows Helloは、顔認証だけでなく、指紋認証にも対応。音量ボタンとUSB Type-C™ 3.1 Thunderbolt™ 3 ×2の間に指紋リーダーがある。タブレットモードにしているときなど、画面をのぞき込むことなく、指紋でログインできるのは便利そうだ。
スピーカーは、キーボード側と底面の両端にもあるクアッドスピーカー。タブレット/スタンド/テントモードの時でも迫力のサウンドが楽しめる。スペックも優れているので、仕事でもプライベートでも自由自在だ。
さらに、内蔵型 覗き見防止スクリーン(HP Sure View)も搭載モデルもある。物理的なフィルムを張る必要がなく、ボタン1つでプライバシーモードになり、のぞき見の防止ができてしまう。持ち運ぶことが多いパソコンには、とてもうれしい機能だ。
プライバシーモードを搭載しているのはアッシュブラックのみになる。追加したいときにはオプションではなく、カラー選択で「アッシュブラック(プライバシーモード対応)」に変更する必要あり。
個人的に気になったのは
ゲーミングPCのスペックの高さには驚かされたけれど、一番気になったのは「HP Spectre x360」。特に限定色のローズゴールドは魅力的だった。しかしプライバシーモードには対応していないし、英語キーボードになってしまうため、アッシュブラックの方がおすすめ。予算があるなら、アクティブペンが同梱されているプロフェッショナルモデルが良さそうだ。
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