POCKETALK (ポケトーク)を使っているところを見せると、まわりの反響は思った以上に良かった。しかし完璧ではないため、少しだけ使い慣れる必要はありそうだ。翻訳にはコツがいるので参考に。
できる限り主語を入れるか言い方を変えるか
少し使ってみると翻訳には主語を入れてあげれば、しっかり伝わる文章になりやすいということが分かった。例えば駅まで行きたい時の会話で翻訳してみると、I と Youが想定とは違った翻訳になってしまう。
- 駅まで歩いていけますか → Can you walk to the station
駅まで歩いていける距離かを聞こうとしているのに、話している相手に歩いていけるかと聞いてしまった翻訳になる。Can youではなく、Can Iにしたい時には「私は駅まで歩いていけますか」と主語をしっかり入れて翻訳したほうが良さそうだ。もしくは言い方を変えて駅までの距離を聴いたりするのも良い方法かも。
言い方を変えた例題で、今後は逆に目的地にどうやって行けるかを聞かれた場合。
- バスに乗って行けます → I can get on the bus.
- バスに乗って行けますよ → You can get on the bus.
- あなたはバスに乗って行けます → You can get on the bus.
バスに乗れば行けることを伝えたいのに、1では自分が行く翻訳になってしまう。2では日本語の特徴を良くつかんでいる翻訳で「よ」を付けただけで意図した翻訳をしてくれた。言い方を変えれることでしっかり翻訳してくれるのだけれど、3のように基本的に主語を入れて翻訳するクセをつけておく方がいろんな場面で対応できそう。
主語を入れて翻訳するクセをつけよう
英語の翻訳をみると、主語のあるかないかで意味が違ってくるのがわかった。これは中国語や韓国語など他の言語でも共通だと思われる。英語ならなんとなくわかるので間違っていたら言い直すことができるけれど、全くわからない言語の場合には翻訳があっているのかさえわからない。日本語では主語がなくても通じてしまう会話でも、翻訳となると話はちがう。少しおかしな日本語になっても主語を入れて翻訳するクセをつけておく方が無難だ。
ごはんはライス?単語も注意
- ごはんを食べたい → I want to eat
- ごはんが食べたい → I want to eat rice
- ごはんを食べに行きましょう → Let’s go to eat rice
ごはんという単語はライスという認識になってしまうようだ。しっかり翻訳してもらうのは、朝ごはん・朝食・朝飯、昼ごはん・昼食・昼飯、晩ごはん・夕食・晩飯などいつ食べる食事なのかを使い分ける必要がある。このように翻訳されてしまう単語は他にもありそうな気はする。こういった翻訳のクセは使いながら慣れていくしかないのだろう。
翻訳精度が上がっていくのを期待
POCKETALK (ポケトーク)はインターネット経由のクラウド型の翻訳機になる。インターネット回線がないと使えないというデメリットはあるけれど、逆に翻訳精度が日々良くなっていくので、これは最大のメリットだ。現時点では満足のいく翻訳結果ではなかったとしても、今後には十分期待できる。聞いた話によると、大手の化粧品会社のおかげで中国語の翻訳精度がかなり上がってきているという実例があるそうだ。今回調査した翻訳結果も、そのうち変わっているかもしれませんね。

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