新型POCKETALK (ポケトーク) Wシリーズが、初代POCKETALK (ポケトーク) と何が変わったのか違いを調べてみました。比較してみるとかなりアップグレードしているのが分かります。
※小型の新モデルが発売されました。
画面サイズが約3.2倍の2.4インチでタッチ対応
初代POCKETALK (ポケトーク)と明らかに違うのが画面サイズ。1.3インチしかなかったディスプレイが2.4インチと大きくなり、表示される文字量が増加した。そのため翻訳前と翻訳後の文章を同時に表示できるよう改善され、使いやすさが向上している。さらにタッチスクリーンに対応したことによりスマートフォンのような操作感覚で簡単に使えるようになった。
またタッチ対応になったことで物理キーは2つに減り、翻訳したい言語側を押すというシンプルな設計に改善されている。初代モデルでは使いづらい面もあったので、ユーザーの声をしっかり取り入れて開発しているようだ。
文字サイズを変更する機能も搭載
画面が大きくなったことにより、文字サイズを変更する機能も備わっている。文字の大きさは「小さい、標準、大きい、最大」の4段階で変更可能。初代モデルの購入者層は、40代~50代の海外旅行に需要が多く、小さな文字が見えづらいという声が多かったという。標準の文字サイズでも見えづらい場合は、大きいや最大に変更して使うことができる。しかし、最大にすると表示される文字量は少なくなってしまうので長文は確認しずらいかも。
対応言語が63から74に増加(7月26日時点)
初代POCKETALK (ポケトーク) では対応言語が63だったのに対し、新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは74言語に対応。これは7月26日に発表された開発中の言語数になります。単純に言語数が増えただけでなく、インド英語やオーストラリア英語など、同一言語の異なるアクセントにも対応したものが含まれます。
- 英語:オーストラリア、インド、米国、英国に対応
- スペイン語:スペイン、米国、アルゼンチン、コロンビアに対応
- フランス語:フランス、カナダに対応
- ポルトガル語:ブラジル、ポルトガルに対応
いわゆる方言といわれるアクセントにも対応しているようで、どこまで正確に翻訳してくれるのかは気になるところ。また初代POCKETALK (ポケトーク) では、言語を選択するときに探しづらいという難点があったのだが、新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは音声で切り替えができるようになった。対応言語が増えても切り替えは簡単で、使いやすさは向上している。
翻訳精度と翻訳スピードが向上
新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは、翻訳エンジンを新たにチューンアップした。以前から複数の翻訳エンジンで最適なものを使っていた為、悪いわけではなかったのだけれど、新たに国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の音声翻訳エンジンも採用したようだ。これは総務省が推進するグローバルコミュニケーション計画のうちの1つ機関だという。これにより中国語やタイ語などアジア圏を中心に翻訳精度が向上している。
さらに翻訳スピードまで飛躍的に向上している。初代POCKETALK (ポケトーク) ではモバイルデータ通信が3Gだったのに対し、新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは4G(LTE)に対応。モバイルデータ通信の対応周波数が増えているため、安定した通信も期待できそうだ。それに加え、翻訳時の音声翻訳処理も改良されたようで、音声入力から翻訳結果を返すまでのスピードが劇的に改善したという。
- Wi-Fi接続時、翻訳スピード平均7.4倍アップ
- モバイルデータ通信時、平均2.5倍アップ
eSIM搭載で設定不要!すぐに使える
新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは、SIMが内蔵されたeSIM搭載モデルも選択できます。これは通訳機としては世界初だそうです。初代POCKETALK (ポケトーク) では、自分でSIMを挿し込まないといけなかったのが、電源をいれたらそのままつかえるということになります。SIMを内蔵していないWi-Fiモデルもあるけれど、購入するならeSIM搭載モデルが圧倒的におすすめです。
翻訳履歴の保存数が無制限!学習用途にも
初代POCKETALK (ポケトーク) では20件までしか翻訳履歴を保存できなかったのが、新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは端末に10,000件まで保存できるようになりました。さらにクラウド上の「ポケトークセンター」と連携することにより、無制限に保存できるようになります。「ポケトークセンター」に保存された翻訳履歴はブラウザで確認できるため、パソコンやスマートフォンでコピー&ペーストをして活用できるのもメリット。
POCKETALK (ポケトーク)の利用用途として、海外旅行(41%)の次に語学学習(17%)で使う用途も多いという。20件までしか保存できないときのデータなので、無制限に保存できるようになると学習用途の需要はもっと増えそうな感じです。
スピーカーの音量と音質ともにパワーアップ
初代POCKETALK (ポケトーク) では、0.8Wのスピーカーが1個だったのに対し、新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは1.5Wのスピーカーを2個搭載している。音量は無段階で調節することができ、音質も飛躍的に向上しているという。初代モデルでもスピーカー性能の不満はなかったのだが、より聞き取りやすくなっていそうだ。
Bluetooth対応でイヤホンやスピーカーにつなげる
新型POCKETALK (ポケトーク) WではBluetoothに対応したことにより、イヤホンやスピーカーにつないで音声を聞くことができるようになった。同時通訳機として考えると利用頻度は高くなさそうだけれど、機能的にはあると便利。ちょっと気になるのが同時に何台接続できるのかというところ。それにより便利さが変わってきそうだ。
新型POCKETALK (ポケトーク) Wと初代モデルのスペック比較
品名 | 新型POCKETALK(ポケトーク) W | 初代POCKETALK(ポケトーク) |
CPU | ARM Cortex53 Quad-Core 1.3GHz | クアッドコア1.3GHz ARM7 |
OS | Android OS 8.1のカスタマイズOS | Android? |
メモリ(ROM) | 8GB | 8GB |
メモリ(RAM) | 1GB | 1GB |
液晶ディスプレイ | タッチパネル/320×240 ピクセル | 1.3インチ、320×320ピクセル |
電池容量 | 2200mAh | 2000mAh |
スピーカー出力 | 1.5W×2 | 0.8W |
マイク | ノイズキャンセリング機能搭載デュアルマイク | ノイズキャンセル機能搭載の内蔵デュアルマイク |
データ方式 | 3G : W-CDMA 4G : FDD-LTE |
W-CDMA方式、3Gのみ利用可 |
SIMカードスロット | nano-SIM/内蔵eSIM(同梱モデルのみ) | nano-SIM |
対応周波数帯 | W-CDMA:BAND1/2/5/6/19 FDD-LTE:BAND1/2/8/19/28b |
850/1900/2100MHzに対応。 日本国内では2100MHz(docomo)で利用可能。 |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | 非対応 |
動作温度 | 0℃~45℃(結露がないこと) | 0℃~45℃(結露がないこと) |
保存温度 | -20℃~45℃(結露がないこと) | -20℃~45℃(結露がないこと) |
充電端子 | USB Type-C | microUSB |
本体重量 | 約100グラム | 約90グラム |
本体サイズ | 110mm × 59.8mm × 15.8 mm | 110mm×60mm×16mm |
ストラップホール | あり | なし |
価格 | 24,880円~ | 24,800円~ |
本体サイズはほぼ変わらないが、新型の方がバッテリー容量が少しだけ多いため重量も少し重くなっている。画面が大きくなって、タッチパネルだと電池持ちにどのくらい影響するかが気になるところ。
アクセサリーが充実している
新型POCKETALK (ポケトーク) Wではアクセサリーが充実しています。初代ではシリコンケースだったものがプラスティックケースになり、カラーも豊富。POCKETALK (ポケトーク) Wの色をそのまま活かせるクリアケースもよういされている。またタッチ対応になったため画面保護シールも同時購入できる。そのほか、専用ポーチやネックストラップ、USB Type-Cの変換アダプターなどアクセサリー類はかなり充実している。
カラーバリエーションが3色に
初代POCKETALK (ポケトーク) ではホワイトとブラックの2色。新型POCKETALK (ポケトーク) Wでは、ホワイトとブラックにゴールドが追加されて3色になった。しかし見た目がいいのはやはりホワイトだと思う。初代POCKETALK (ポケトーク) の時もホワイトの方が人気があり、ブラックより売り切れになることが多かった。ホワイトが欲しい場合は、早めに注文しておいた方が良いかもしれない。
→ POCKETALK(ポケトーク)
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