
低遅延の防水Bluetoothスピーカー「400-SP106」のレビューです。約24時間以上という長時間再生の実力を検証してみました。
提供:サンワダイレクト
400-SP106の特徴

サンワダイレクトの製品で、品番は「400-SP106」というBluetoothスピーカー。特徴は、防水対応に長時間再生というアウトドアに向いていそうな仕様。バッテリー残量を気にしなくても良いタフさは魅力です。
サイズ | 約W172×D58×H62mm |
製品重量 | 約365g |
防水規格 | IPX7 |
Bluetooth | 5.0 |
コーデック | SBC、apt-X、apt-XLL、apt-XHD |
実用最大出力 | 10W(5W+5W) |
外部入力 | 3.5mmステレオミニジャック |
充電ポート | Type-C |
充電時間 | 約3.5時間 |
電池持続時間 | 約24時間(ボリューム50%時) ※使用状況により異なります。 |
付属品 | USB給電ケーブル(約80cm)×1 3.5mmステレオミニプラグケーブル(約80cm)×1 |
外観


見た目よりも軽い約365g、長時間再生モデルであっても重くない。スピーカーカバーの中央が盛り上がっているデザインは特徴的。カバー内の中央上部にLEDインジケーターを搭載。ペアリング設定時には青で点滅、接続すると青点灯、充電すると赤点灯になる。


底面には、4つのすべり止めグリップ。背面に、スピーカーから発生する空気振動に共鳴するパッシブラジエーター。低音域を増幅・増強し、再生中はここが振動します。


左側面にある防水キャップを外すと、外部音声入力ポート、充電ポート。防水設計のためなのか、このキャップが固く外しにくいです。手前に引っ張るというより下に押し込む感じで開けると良さそう。


右側面にはフックが付いていて、これも固めで広げにくかった。しばらく使っていれば馴染んできそうな感じではある。

フックがついているので、バックパックにカラビナをつけて登山に持っていくのも良さそう。ちなみにこのバックパックは、サンワダイレクト

付属品は、USB給電ケーブル(約80cm)、3.5mmステレオミニプラグケーブル(約80cm)、それと説明書がついていました。ACアダプタの付属はなく急速充電には対応していないため、5V1Aという一般的なもので大丈夫そうです。
再生時間を計測
製品ページには「約50%の音量であれば、最大約24時間以上の長時間再生ができます。」と記載があり、実際にどれくらい持つのか試してみました。室内だと50%の音量でも大きめなので、完全な連続再生ではなく、日中の8時間で数日に分けて計測。接続は「Redmi Note 10 Pro」でYouTube Musicを再生しています。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | |
1時間 | 100% | 80% | 80% | 60% | 20% |
2時間 | 100% | 80% | 60% | 60% | 20% |
3時間 | 100% | 80% | 60% | 60% | 20% |
4時間 | 100% | 80% | 60% | 60% | ー |
5時間 | 100% | 80% | 60% | 40% | ー |
6時間 | 100% | 80% | 60% | 40% | ー |
7時間 | 80% | 80% | 60% | 40% | ー |
8時間 | 80% | 80% | 60% | 20% | ー |
バッテリー残量は20%刻みでしか表示されないようです。24時間だと3日で終わるかと思っていたのに結果5日もかかった。4日目の7時間36分に20%となり、バッテリーロウというアナウンスが流れます。これが1分おきにアナウンスされるため、実質の再生時間は約31時間と考えてよいかも。そのまま計測を続けてみたところ、5日目の3時間18分で終了。合計では35時間18分という再生時間です。
これは自分の環境下での結果であり、他のスピーカーでも同じになるとは限らないと思います。使用環境の違いや、個体差もあるかもしれないので、約24時間以上としているのかもしれません。充電時間については、約3.5時間とスペック通りのようでした。充電が完了すると、接続しているときはインジケーターランプが赤から青に、電源オフの時は消灯します。
400-SP086と比較


同じサンワダイレクトのBluetoothスピーカーで、以前レビューした400-SP086と比較してみます。一回り大きくなり、重さは43gだけ増加、ボタンなどはすっきりした印象に。LEDはスピーカーカーバー内に収納されてしまい少し見にくくなった。


背面のパッシブラジエーターはより存在感が増し、底面のグリップも大きく滑り止めの効果は高くなっている。


右側面にフックが追加され、充電ポートと外部音声入力ポートは上下の配置が逆になっています。
一回り大きくなり、スペック上の再生時間が6時間から24時間に増えていても、43gの差しかないんですね。400-SP086は非常に軽かったので、重さは気になるかなと思っていたけどそんなことはなかったです。それと防水等級もIPX4からIPX7に上がっているのもメリット。
音質については、聴き比べると400-SP086の方が良く、音の輪郭がしっかりしている感じ。遅延については400-SP106の方が明らかに優秀でした。音楽を再生する用途だけなら400-SP086で、再生時間の重視と動画再生もするなら400-SP106にした方が良いですね。
使い方

操作面は、電源ボタン、ボリュームダウンボタン、再生/一時停止ボタン、ボリュームアップボタンの配置。電源ボタンを3秒長押しして電源を入れると、スピーカーカバー内のLEDが青に点滅しペアリングモードになる。接続後には青点灯、充電中は赤点灯になります。
電話に応答する | 再生/一時停止ボタン |
電話を切る | 再生/一時停止ボタン |
再生音量 着信音量 受話音量の調節 | ボリュームアップもしくはダウンの単押し |
曲送り | ボリュームアップボタンの長押し |
曲戻し | ボリュームダウンボタンの長押し |
再生/一時停止 | 再生/一時停止ボタン |
アナウンスのボリュームが大きいのですが、この調整はできないようです。
メリットとデメリット

メリットは何といっても24時間以上の長時間再生ができること。実際に計測してみると、31時間(7時間以上も多く)再生できるというすごい結果でした。それに見た目よりも軽くて持ち運びも楽だったり、防水等級IPX7に対応しているためアウトドアで活躍してくれそう。
デメリットは、フックや防水キャップが開きずらいのは気になりました。使っているうちになじんで開けやすくなりそうではありますが、少し固すぎますね。あとはアナウンスの音量が大きすぎるのも気になるかも。
それと価格の問題で、6,480円と安くはない。この金額を出すなら400-SP086の2個セットを6,560円で購入してステレオ再生を楽しんだ方が良いかなと思う。ただし遅延するため音楽特化になります。長時間再生+防水+低遅延なら400-SP106の方が優位なので、自身の使いたい環境に応じて検討してみてください。
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