映画「ブタがいた教室」を観て思ったこと

机

気になってはいたものの観る機会がなくやっと見ることができた「ブタがいた教室」。妻夫木 聡さんが小学校の先生役で主演をしている2008年の作品です。これは凄い考えさせられてしまう作品でした。

ある日6年2組の担任の先生が、子ブタを教室に連れてきて「先生はみんなで育てて最後に食べようと思う」と言うところから物語が始まる。クラス全員で大事に育てていくが、卒業するまでに食べるか食べないかを決めなければいけない・・・

今の世の中でこういった授業があると凄い非難を受けそうですが、この映画は実話を元にして作ってあるものみたいです。

原作は「豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日」

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命の授業という学び

命の授業として学ぶことは多いが、諸刃の剣かも知れない・・・命の大切さを学べるという良い面もあれば、この授業がトラウマになり食べ物が食べられなくなるという危険性もあるかもしれない。しかし食についのて学習効果だけが狙いではなさそうです。

この担任の先生は、生徒たちに自分たちだけで考えるということも伝えたかったのではないかと思います。今の若い子たちは指示されると動くことはできるが、自分で考えて行動することが苦手だという。そういう子たちが増えてしまっているのも教育の問題が少なからずあるのではないでしょうか。残酷だという意見もありそうですが、個人的には良い授業だと思います。

この映画の最大の特徴

この映画の特徴として凄いと思ったことが1つ、子どもたちの演技がすごいんです。映画を見てから知ったことですが、出演している子どもたちの脚本は、セリフの部分が白紙のまま渡されたそうです。題材のストーリーはもちろん良いのですが、それを活かせるようにしたこの演出が、よりリアリティのある映画にしているみたいですね。

子どもたちの演技?素?の表情には感情移入してしまい、真剣にこの問題を考えてしまうような映画です。

子どもと一緒に見るのも良いかも

子供がいる家庭では家族で見て、この題材についてディスカッションしてみるのも良いかもしれませんね。実際に育てていないので感情的な問題もあるでしょうが、考えさせるということが重要だと思います。いろんな犠牲のもとに生きているという命の大切さ、普段の生活では意識していないことを気が付かせてくれる作品です。

けっきょく最後に食べるのか?食べないのか?映画を観ながら一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

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