VEGAS Pro 14 SUITEには、proDAD社のMercalli V4 SUITE for Vegasという、$398.00相当の映像補正ソフトが同梱されている。今まで使えなかったブレた映像でも、最適化すれば素材として復活だ。
proDAD Mercalli V4 をインストールする
VEGAS Pro 14 SUITEのインストールアプリケーションを起動して、proDAD Mercalli V4を選択するとインストールウィザードが開く。使用許諾契約条件に同意して、対象ディレクトリ選択、プラグイン選択、インストールすれば完了。インストール後には何も変化はなく、VEGAS Pro 14のビデオイベントFXのサードパーティに追加されている。
proDAD Mercalli V4の使い方
補正したい映像のビデオイベントFXを開き、サードパーティフォルダにあるproDAD Mercalli V4を選択。追加してからOKをすると編集画面に行く。
デフォルトの設定のまま何もいじらずに、上部にあるAnalyzeをクリックするだけで手ぶれ補正の処理が始まる。映像の長さやパソコンのスペックによって処理の時間が変わりそうだ。一度処理をすれば、上部にあるproDAD Mercalli V4のチェックを外すだけで補正効果を無効化ができる。オンオフが簡単にできるので、元の映像と比較するのにも便利だ。
proDAD Mercalli V4のアクティベーション
そのままでも使えるのだけれど、補正処理後の映像にはロゴが表示されてしまう。それを解除するのに製品のアクティベーションをしなければならない。Analyzeの上にある解除をクリックするとシリル番号の入力画面が表示される。SOURCENEXTのマイページからシリアル番号を確認し、ライセンス認証をするとロゴを非表示にできる。
映像を2分割して比較する動画を作る
表示モードで上下に比較を選択すると、左が処理前、右が処理後と2分割の比較動画を作ることができる。縦に比較だと上下になるので、日本語訳が間違っているのかも?。このモードで処理をするとアクティベーションしていてもロゴが自動的に表示されてしまうようだ。
ドローンで撮影した映像を補正してみた
高いドローンだとスタビライザー機能が付いていて、ブレのない映像を撮影できる。安いドローンだとうまく操縦しない限り、かなりブレた映像になってしまう。以前1万円以下のドローンで富士山を撮影したときの映像を補正して比較してみた。
はじめは補正前の映像で、中盤が2分割の比較映像、最後に完全補正した映像になっている。こうやって比べてみてみるとかなり違うのがわかった。安いドローンで撮った映像でも快適に観れる動画を作れそうだ。
proDAD Mercalli V4が使えるVEGAS PRO 14
SOURCENEXTのVEGAS Proシリーズ製品ページを見てみると、VEGAS PRO 14というのがいくつもあり少しわかりずらい。
収録ソフト | VEGAS Pro 14 EDIT | VEGAS DVD Architect | proDAD Mercalli V4 | Sound Forge Pro 11 | 解説ビデオ |
VEGAS Pro 14 EDIT | ○ | ||||
VEGAS Pro 14 | ○ | ○ | ○ | ||
VEGAS Pro 14 Suite | ○ | ○ | ○ | ○ | |
VEGAS全部パック | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
- VEGAS Pro 14 EDIT→動画編集ソフト
- VEGAS DVD Architect→DVDやBlu-rayを作成するオーサリングソフト
- Sound Forge Pro 11→サウンド編集ソフト
基本になるVEGAS Pro 14には、オーサリングソフトが付いていて、それをなくしたのがVEGAS Pro 14 EDITになる。VEGAS Pro 14 EDITの製品ページには、proDAD Mercalli V4の記載がなく、付属していないようだ。
VEGAS全部パックには、丁寧な解説ビデオも付いていて、動画にモザイクを掛けるやり方なども学ぶことができる。VEGAS Pro 14の説明書は708ページもあるので、動画編集ソフトに慣れていないならVEGAS全部パックを買ってしまった方が良いかも。
スポーツカムの映像編集にも良さそう
今回はブレの多いドローンの映像を補正してみたけれど、かなり修正してくれることが分かった。ブレのない映像が撮れるスタビライザーは必須ではなく、後から補正して解決できる。ここまで修正してくれるなら、ブレが多くて使えなかった映像も何とかなるかもしれない。スノーボードの自撮り映像もきれいに編集できそうだ。
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