話しかけるだけで指定した言語を双方向に通訳してくれる、便利な翻訳機のPOCKETALK (ポケトーク)。専用のグローバルSIMやWi-Fi環境で使うのが一般的だけれど、他の格安SIMでも使えるかいろいろ試してみた。
※小型の新モデルが発売されました。
新型ポケトークW
新型のポケトークWでは、グローバルSIMが内蔵型のeSIMになっています。それとは別にSIMスロットがあり、格安SIMを挿入して使うことができます。
POCKETALK (ポケトーク)のSIMカード設定
専用のグローバルSIMのパッケージにはSIMカードの設定方法はしっかり書かれている。1つ注意したいのがSIMカードの取り付け方法。金属カバーを上にスライドさせてロックを解除し、SIMカードをセット。金属カバーを閉じたら今度は下にスライドさせてロックをする。金属カバーは細いので無理にやらないように注意したいところ。
SIMをセットしたら電源を入れて、上矢印を2回タップ。設定画面でモバイルデータを選択し、アクセスポイントからAPN選択画面に行く。専用のグローバルSIMの場合は自動で判別され、POCKETALK SIMしか表示されない。それを選択してデフォルトに設定にする。
モバイルデータをオンにして設定は完了。アンテナのアイコンに3Gと表示されれば通信できる状態になるが、初めて設定したときには少し時間がかかるかも。パッケージには5分ほどかかる場合がありますと書かれてあるが、そこまではかからないと思う。基本的なSIMの設定方法は、この専用のグローバルSIMと同じなので参考に。
POCKETALK (ポケトーク)にプリセットされているAPN設定
専用のグローバルSIMを入れるとそれ以外の表示はされないので、違うSIMを使うときにはAPN追加から行う必要があるかと思っていた。しかし他のSIMを入れてみると、たくさんのAPN設定が表示される。プリセットされているけどサポートは対象外とのこと。
- ASAHIネット3G(FOMA)低速1
- ASAHIネット3G(FOMA)低速2
- ASAHIネット3G(FOMA)高速
- ASAHIネット3G(FOMA)高速
- ASAHIネットLTE(Xi)低速1
- ASAHIネットLTE(Xi)低速2
- ASAHIネットLTE(Xi)高速
- BIGSIM(ビッグシム)(IIJmio)
- BICモバイルONE3G端末用
- BICモバイルONELTE端末用
- BIGLOBE(ビッグローブ)
- DMMmobile(dmm.com)
- DMMmobile(vmobile.jp)
- DTISIM
- DTIServersManSIMLTE
- DTI見放題SIM/DTISIM
- FREETEL(フリーテル)
- IIJmio(みおふぉん)
- LIBMO(リブモ)
- LINEモバイル
- OCNモバイルONE3G端末用
- OCNモバイルONELTE端末用
- POCKETALK SIM
- QtmobileDタイプ
- U-mobile(U-NEXT)
- U-mobile(U-NEXT)<MAX>
- U-mobile(U-NEXT)<PREMIUM>
- U-mobile(U-NEXT)<SUPER>
- YAMADASIM(ヤマダSIM)
- b-mobile
- hi-ho
- jcommobile
- mineo(マイネオ)ドコモプラン
- mopera
- mopera U(Biz・ホーダイ)
- nuroモバイル
- イオンモバイル(タイプ1)
- エキサイトモバイル
- パナソニック(Wonderlink)F
- パナソニック(Wonderlink)I
- パナソニック(Wonderlink)S1
- パナソニック(Wonderlink)S2
- パナソニック(Wonderlink)S3
- ヤマダニューモバイル
- ロケットモバイルDプラン
- ロケットモバイルアゲアゲプラン
- ワイヤレスゲート3G
- ワイヤレスゲートLTE
- 日本通信(b-mobile)4g
- 日本通信(b-mobile)aeon
- 日本通信(b-mobile)am
- 日本通信(b-mobile)b-mobileXSIM
- 日本通信(b-mobile)fr
- 日本通信(b-mobile)fr2
- 日本通信(b-mobile)ios
- 日本通信(b-mobile)ios
- 日本通信(b-mobile)jplat
- 日本通信(b-mobile)spd
- 日本通信(b-mobile)sw
- 日本通信(b-mobile)u3
- 日本通信(b-mobile)wi2
- 日本通信(b-mobile)zsim
- 日本通信(b-mobile)カメレオンSIM
- 楽天モバイル006、007
- 楽天モバイル008、009
ほとんどの格安SIMのAPN設定が表示され、入力の手間が省けるのはうれしい。表示されていないものでもAPN追加から新しく設定も可能。同じ名前のものでもAPNやユーザー名が違ったりする時には、選択してアクセスポイントの編集から内容を確認できる。それとPOCKETALK (ポケトーク)の電源が入った状態(スリープ時も含む)だと、SIMを入れ替えても認識しないので、電源を入れ直す(再起動)する必要がある。
格安SIMで使うなら追加SIMで
POCKETALK (ポケトーク)を専用のグローバルSIM以外で使うとき、格安SIMを新たに契約するのはおすすめしない。通常契約するのに初期費用で3,000円ほどかかるし、月額料金も計算すると専用SIMよりも高くつく。しかし、すでに契約している格安SIM、もしくは乗り換えを考えているなら、追加SIMを利用することで負担を少なくすることは可能。契約状況に応じて検討してみるのが良いだろう。
IIJmioの格安SIMで使ってみた
IIJmioの格安SIM入れて再起動してみると、APNが自動的にIIJmio(みおふぉん)に設定されていていた。基本的には格安SIMを挿入すれば自動認識してくれるようだ。確認したほうが良いけれど、モバイルデータをオンにするだけで使えるようになるので便利かも。3G表示されるのもそれほど時間はかからずに問題なく使えた。ちなみにクーポンをオフにした200kpsの低速モードで試してみても全く問題なかった。
IIJmio(みおふぉん)では、SIMを追加すると1枚月額400円が必要で、POCKETALK (ポケトーク)で使うには割高。しかしファミリーシェアプランなら3枚目までは追加料金がかからずに済む。4枚目以降は1枚月額400円で、最大10枚の契約が可能。大容量使うという人なら追加SIMで割安になるかも。
DMMモバイルの格安SIMで使ってみた
DMMモバイルの格安SIMでは、APN設定が2つある。サービス開始時から契約している場合だと、DMMmobile(vmobile.jp)で、最近契約したのならDMMmobile(dmm.com)になる。基本的には自動認識してくれるとは思うけど、確認してみるのが良いだろう。モバイルデータをオンにしてみると問題なく使えることも確認済み。
DMMモバイルの場合、低速モードのみの一番安いプランで440円というのもあるけれど、POCKETALK (ポケトーク)で使うには割高。やはり追加SIMの方がおすすめ。しかし、7GB以下のプランだと1枚追加するのに月額300円かかる。8GB以上のプランの場合には、月額の追加料金なしで3枚まで使える。
エキサイトモバイルの格安SIMで使ってみた
エキサイトモバイルの格安SIMでも問題なく使えることを確認済み。SIMを入れ替えたときにはモバイルデータがオフになってしまうようで、オンにするのを忘れないこと。APN設定がしっかりあっていてもオンにしないと使えない。
エキサイトモバイルの場合、3枚コースが少ない容量から使えるのが特徴。また使った分だけ支払う最適料金プランもあるので、無駄なく使えて便利な格安SIMになる。1枚コースよりも少しだけ割高にはなるけれど、データ通信量をあまり使わない人には良い格安SIMだ。
FREETELの格安SIMで使ってみた
FREETELの格安SIMでも問題なく使えることを確認済み。FREETEL SIMでは低速モードで使っていれば299円とかなり安く済むで、海外に行かないというのなら良いかも。ただし、楽天に買収されてしまったため新規での受付はできない。そこで同じ価格帯のサービスになる、ロケットモバイルという選択肢もアリかも。
ロケットモバイルでは、神プランというのが200kbpsの低速モードのみで月額298円と超激安。今回、実際に試したわけではないけれど、APNが登録されているので使えるとは思う。試すときには自己責任で。
500MB未満なら無料の0SIMで使ってみた
nuroモバイルの0SIMでも試してみたところ、問題なく使えることを確認できた。0SIMは500MB未満なら無料で使える格安SIMで、それ以降は100MBごとに+100円が加算されていくというおもしろい格安SIM。サービス開始直後よりも通信速度が遅くなってしまい、評判が良くないのだけれどPOCKETALK (ポケトーク)なら通信速度はあまり早い必要がない。またPOCKETALK (ポケトーク)で500MB使うことの方が難しいのでうまく使えば通信費をタダにすることは可能かも。
ただし注意が必要で、0SIMのデータ専用プランの場合、3か月間通信が行われていないと自動解約の対象になってしまう。使い続けること前提ならいいけど、使わないことが続くようなら3か月以内に使ってあげることを覚えておいたほうが良い。また登録事務手数料で3,000円とSIMカード準備料が394円はかかる。それを考えると、POCKETALK (ポケトーク)の購入時に5,000円プラスして専用のグローバルSIMを買ってしまった方が良さそうな気はする。
格安SIMで使った時の通信量
通信料を抑えるために格安SIMを使っているので、追加SIMで使った時にデータ通信量が多くなってしまうか心配なところ。IIJmioの格安SIMを使った時にどれくらい使用したのか見てみると、7MBしか使っていなかった。どれくらい使ったか正確にはわからないけど、体感ではけっこうな数の翻訳したと思う。POCKETALK (ポケトーク)は音声で答えてくれるけれど、テキストで通信しているだけなのでそこまでデータ通信量は使わない。低速モードで使えば通信量を気にすることはないけど、高速モードのままでもそれほど気になる量ではないかも。
専用のグローバルSIMがおすすめ
いろんな格安SIMで使えることが分かったけれど、海外に行く予定がなくても専用のグローバルSIMを買ってしまった方がおすすめだとは思う。POCKETALK (ポケトーク)購入時なら半額で2年間5,000円しかかからない。24で割って月額換算してみると208.33円と激安だ。買取でなの追加の通信料はかからず、2年間のプリペイドのイメージ。2年後の更新方法はまだ決まっていないようで、もしその時に高ければ考えればいいだけだ。
また使いすぎた時にどうなるか気になるところだけれど、1日の使用量が100MB(15時間連続で翻訳した場合に相当)を超えた場合、当日中の通信速度に制限がかかるそうだ。ここまで使うことは逆に難しいので使い放題のイメージで大丈夫かも。さらにPOCKETALK (ポケトーク)でしか使えないように制限がかけられているようで、紛失時にも悪用される心配もない。もし悪用されたとしても買取なので気にしなくていいのもメリット。ただし再発行はできないので、定価で再購入という形にはなるだろう。
※記事作成時の調査情報です。アップデート等で変更になる可能性はありるので製品ページで確認してください。
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