IP電話では110番や119番の通報がかけられないというデメリットがある。TONEモバイルでは位置情報を利用して、近くの警察本部や消防本部の電話番号を呼び出してくれる便利な機能がある。
090電話は有料オプション
TONEモバイルでは、050から始まるIP電話がはじめから付いてくる。現在使っている携帯電話の番号をそのまま使いたいときなど、通常の携帯電話の番号も使いたいなら月額953円(税抜)の有料オプションとなる。LINEなどの無料電話が普及しているため普通に電話する人は少なくなっていて、必要な人だけ090音声オプションを利用するというスタイルだ。IP電話では緊急電話が利用できないことやSMS機能もないため、090/080/070など通常の携帯番号をオプションで追加する人も多い。しかし必ずしも必要というわけではなく、IP電話だけでも十分ではないだろうか。
110番に発信すると
050のIP電話ではインターネット回線を利用しているため、システム的に位置情報が把握できず緊急電話に発信できない。しかしTONEモバイルでは、通常発信できない110と入力し発信すると、GPSで現在位置を確認して近くの警察本部を表示してくれる。距離の近い順に3つ表示され、発信したい本部をタップして電話を掛けることができる。
発信するをタップするとそのまま警察本部に電話をかけてくれる。110番通報ではないのでつながらないときには、近くの公衆電話を利用してというような記載はあるけれど、今の時代公衆電話を探す方が難しいので、IP電話しかないときにはこの機能はとても便利だ。
119番に発信すると
今度は119番で発信してみる。すると同様にGPSで近くの消防本部を表示してくれた。救急車が必要な場合でも消防で大丈夫だろう。
これも119番通報ではないので消防本部にかけることになる。どちらも緊急通報用の電話ではないけれど、それなりの対応はしてくれるのではないだろうか。
117番や177番に発信すると
では117番の時報にかけてみるとどうだろうか。「この番号へは発信できません。」と表示された。さらに177番の天気予報もかけてみたところ、こちらも同様の表記が出た。しかしこれらの番号は、インターネットがつながればかける必要もないので、かけられなくても問題ないだろう。
ちなみに、電話番号案内の104番を掛けると検索してくれる機能もある。
関連記事 → TONEモバイルの104検索を使ってみたら簡単でけっこう便利だった
IP電話同士は無料
IP電話同士では通話料は無料となる。無料となる電話を掛けようとすると、発信のところが無料通話という表記に替わりわかりやすい。また上部には通話履歴が表示されているが、青の左下の矢印は着信、青の右上の矢印は発信、赤の左下の矢印は不在着信という見分けができる。
右上にある設定から料金を確認することもできる。携帯会社にログインする必要なく料金が確認できて便利だし、どれだけ使ったかを把握しやすくなる。
また、通話が終わったときにもその通話でかかって料金目安も表示してくれるようだ。
IP電話の通信品質も良好
IP電話だと聴こえづらかったり、音声が遅延してしまい話しづらくなるところもある。TONEモバイルでは音質もクリアで、遅延もなく比較的良さそうな感じがした。さらに頻繁に電話を掛けるという人なら、IP電話で10分以内の国内通話が回数無制限でかけ放題になる有料オプションもある。またSMSが必要なら月額100円とかなり安く使えるし、090音声オプションはほとんど必要ないかもしれない。
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