法人向けのモバイルノートPC「HP EliteBook Folio G1」のレビューします。薄くて軽量の12.5型モバイルPCは持ち運びやすいだけでなく、180度開くディスプレイで機動力も抜群だ。
「HP EliteBook Folio G1」のスペック
- OS:Windows 10 Pro 64ビット
- CPU:インテル® Core™ M5-6Y54 プロセッサー
- メモリ:8GB
- ディスプレイ:12.5インチワイド(16:9)フルHD 液晶ディスプレイ(1920×1080ドット、高輝度、IPS方式)
- ストレージ:128GB M.2 SSD(SATA III)
- 質量:約970g
- バッテリー駆動時間:約11.5時間
基本となる構成から、OSをProにして、CPUをCore™ M5-6Y54 プロセッサーにカスタマイズしている。4Kタッチ対応液晶ディスプレイや、Windows Hello対応IRカメラを搭載したモデルもある。タッチ対応にすると便利だけれど、少し重たくなり駆動時間が減ってしまうのはデメリット。必要な構成をカスタマイズできるので、お見積作成で合計金額を調べてみるのが良いだろう。
「HP EliteBook Folio G1」の外観レビュー
全体が耐久性に優れたアルミニウム素材。天板カラーはシルバーのみで選択肢はないようだ。
ディスプレイは12.5型のノングレアで、Webカメラは上部中央に位置している。ディスプレイの下側が少し広く、これはキーボードのスペースを取るために全体的なバランスをとっているからだろうか。
キーボードのバックライトは2段階で明るさの調節ができる。キーピッチは18.7×18.7mm、キーストロークは1.3m。少し浅めではあるけれど、打鍵感は良く打ちやすい。
右側面には、USB Type-C™ 3.1ポート(Thunderbolt™ 3対応、パワーオフUSB充電対応)が2つ。
左側面には、コンボステレオヘッドフォン/マイクジャックのみ。これからのパソコンはこれくらいシンプルでいいと思う。ただし欲を言うと、こちら側にもType-Cがあったら充電もできて使い勝手は良かったかも。
底面はファンレスなので通気口はなくすっきりしている。左右にあるメッシュ穴は、Bang & Olufsenのクアッドスピーカーが搭載されいてる。穴は2つでもスピーカーは4基搭載していて、オーディオ能力は高い。
180度開いた状態にすると、どの位置からでも画面が見やすくなる。ビジネス用途で活躍できる機会が多そうだ。
ACアダプタは45Wで、L字型のType-C。コンセントプラグ側は外すことができ、付属はしていないが3PINの延長コードをつなぐこともできる。
フルフラットの開くディスプレイは上下反転も簡単
フルフラットにして向かい合わせにいる相手に画面を見せるときも、反応は早くストレスを感じさせない。上下反転させる方法は、Ctrlキー+Altキー+↑キーもしくは↓キーを押すと、瞬時に画面が反転してくれる。プロジェクタを使用できない環境や、簡単な打ち合わせなどで活躍できそう。
冷却ファンがないのは静かで快適
最新のCore™ M5-6Y54 プロセッサーを搭載していることにより、消費電力が少なく冷却ファンを搭載していない。ストレージもSSDのためHDDのような動作音もないし、キーボードも滑らかでタイピングしていてもうるさくない仕様だ。ほとんど音がしないので快適に作業ができ、周りにも迷惑をかける心配もない。ファンレスは正義だ!一度体験すると離れられなくなるかも。
ちなみに、Core™ M5-6Y54 プロセッサーのパフォーマンスは、第5世代のCore™ i5-5200Uと第5世代のCore™ i3-5205Uとの間ぐらいの性能になる。
キーボードはタイピングもしやすく防滴仕様
キーピッチは広くて問題ないけれど、キーストロークが若干浅めなのが気になっていた。個人的にはもう少し深めの方が打っている感覚があって好きなのだが、実際にタイピングをしてみたところ、それほど気にならないかもしれない。浅くても打鍵感は良く、どちらかというと打ちやすい方だ。防滴の仕様にもなっているし、しっかりビジネス用途をこなせるモバイルノートPCだ。
USB Type-Cを便利に使えるオプション
「HP EliteBook Folio G1」にはType-Cが2つあるだけなので、追加オプションとなるドッキングステーションがあると便利。パソコン本体を充電しながら HDMI、VGA、RJ45、USB3.0 x1、USB2.0x1 、USB-Cx1に拡張接続可能な「HP USB-C Mini Dock」などがあるので、追加しておくと良さそう。ビジネス目的のパソコンだとポート類が備わっているかが気になるところ。しかし必ずしもパソコン側についている必要はなく、このようにドッキングステーションなどで拡張できる方がスマートだ。そろそろVGA端子とかなくなってくれないかなと個人的には思う。
追加オプションも、構成の確認・変更から一緒に選択して、見積もりを作成できる。
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