MicrosoftのOfficeには、前払いで永続ライセンスのOffice 2016と、年間または月間契約のOffice 365 Soloがある。導入するならOffice 365 Soloの方がメリットが多いようだ。
すべての機能が使えるOffice 365 Solo
Office 365 Soloでは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Publisher、Accessといった、すべてのOfficeアプリケーションが使える。複数デバイスに対応していて、パソコン、タブレット、スマートフォンを使ってどこでも編集可能だ。さらに1TBのオンラインストレージと毎月60分間のSkype通話も付いていて、これだけでも価格以上の価値があるかもしれない。
複数のデバイスで使える
1 ライセンスにつき、2 台の PC (Windows PC または Mac)、2 台のタブレット および 2 台のスマートフォンにインストール可能
Office 365 Soloの製品ページを見ると、パソコン、タブレット、スマートフォンのそれぞれ2台ずつ使えると書いてある。タブレットはiPadかAndroidで、WindowsのタブレットはPC扱い。Mac、iPad、iPhone、iPod tuchにも対応していて、買い替えてもそのまま使えるのはメリット。
マイアカウントのインストールから端末の管理ができる。2台のWindowsパソコンにインストールして、サインインしてみるとインストール情報に表示されるようになった。新しくパソコンを買ったり、壊れたりして使わなくなった時には、ここで非アクティブ化も行えるようだ。
androidスマートフォンとiPod touchにも、それぞれインストールしてサインインしてみた。インストール情報には表示されないけれど、同じファイルを2台同時に編集できた。パソコン以外のその他のデバイスでは、サインインで紐づけするだけでプロダクトキーの入力は必要ない。端末の管理はアンインストールしてしまえばよいのだろうか。
One Driveが1TB使えるようになる
Office 365 Soloを導入する前は、5GBと紹介特典の3.5GBで、ストレージ容量は8.5GBだった。One Driveにサインインしてみると、ストレージ管理の現在のプランが1,024GBになっていた。1TBが付与されると書いてあったけど、追加で1015.5GBも増えたことになる。100GBでも十分なのにその10倍以上、使い切ることはなさそうだ。
同じようなクラウドサービスのDrop Boxで1TBを追加すると、月間払いで1,200円、年間払いで12,000円になる。ほとんどOffice 365 Soloの料金と変わらないので、これだけでも導入する価値はある。1TBのクラウドストレージが無料で使えるというより、ストレージがメーンでOfficeの全機能が無料で付いてくるという考え方もあるかも。
Skypeで毎月60分間の通話ができる
Officeのアカウントページで、Skype通話プランのアクティブ化をすると60分間の無料通話が追加される。試しに掛けてみると、残り分数が59分になった。110番や119番といった緊急電話にはけれられず、その他にも050FreeやSMARTalkなど、050から始まるIP電話番号にも掛けられなかった。
毎月60分間も話せれば、Skypeだけでも十分かもしれない。しかし、掛けた相手には非通知表示されてしまうので出てくれない可能性がある。無料で使える発信者IDという機能があるけれど、日本では対応していない。有料でSkype番号を取得する方法もあり、12か月で$17.70という金額。それほど高くはないので、頻繁に電話を掛けるのならSkype番号を取得してしまってもよさそうだ。
ちなみにSkypeの通話プランのアクティブ化をするときに、アカウントを間違えてしまった。アカウントを切り替えるには、一度非アクティブにして再度アクティブ化する必要がある。非アクティブ化するのは、1年で1回だけしかできないようなので間違えないように。
Office 365 SoloとOffice 2016の比較
Office 365 Soloは、1か月あたり1,274円。1年間だと12,744円となり、10か月分の料金で済む。永続ライセンスのOffice 2016と比べても、導入コストは安い。
Office 365 Solo | Office Professional 2016 | Office Home & Business 2016 | Office Personal 2016 | |
料金 | 1ヶ月1,274円 12ヶ月12,744円 |
64,584円 | 37,584円 | 32,184円 |
ライセンス形態 | サブスクリプション (月間または年間契約) |
永続ライセンス | 永続ライセンス | 永続ライセンス |
含まれる アプリケーション |
Word Excel PowerPoint OneNote Outlook Publisher Access |
Word Excel PowerPoint OneNote Outlook Publisher Access |
Word Excel PowerPoint OneNote Outlook |
Word Excel Outlook |
インストール数 | 2台のWindows PC または Mac |
2台のWindows PC | 2台のWindows PC | 2台のWindows PC |
タブレット スマートフォン |
2台のタブレットと 2台のスマートフォン |
ー | ー | ー |
OneDriveの 追加ストレージ |
1TB | ー | ー | ー |
Skype電話の 無料通話 |
60分間/1ヶ月毎 | ー | ー | ー |
アップグレード | 常に最新バージョンに更新 | ー | ー | ー |
PublisherとAccessは、Windows PCのみ。記事作成時に調査した情報になります。詳しくはMicrosoftの製品ページを確認してください。
全ての機能が使えるOffice Professional 2016と比べると、圧倒的に安く5年以上使ってやっと同額。それ以外の場合、3年以上使うとOffice 365 Soloの方が金額が上回る。長く使う事を考えると、永続ライセンスのOffice 2016の方が良いという人もいるだろう。Office 365 Soloの魅力は、複数の端末で使ったり、1TBのクラウドストレージが使えること。買い替えの必要もないし、長く使ってもそれほど高くはない。
Officeは3年ごとにバージョンアップ?
Officeは、2000年、2003年、2007年、2010年、2013年、2016年と、だいたい3年ごとにバージョンアップしてきている。最新バージョンが出たら必ず買い替えなければいけないわけではないけれど、常に更新できるOffice 365 Soloなら気にする必要がない。そんなメリットから、すでに法人では同じサブスクリプションの契約が主流になってきているという。
Office 365 Soloは、1TBのクラウドストレージが使えるだけでも年額の元が取れてしまうぐらい。全ての機能が使えるのに安く導入でき、永続ライセンスのOffice 2016を一括で購入するよりも賢い選択になりそうだ。
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