Surface Studio 2は、ディスプレイ可変式の一体型パソコン。クリエイティブな作業に適したパソコンですが、それ以外の用途でも楽しめそうです。
Surface Studio 2の存在感は抜群!
縦横比3:2の28インチディスプレイは抜群の存在感です。縦の比率が一般的なディスプレイよりも長いせいもあり、22インチのディスプレイと比べてみると、インチ差以上に大きく感じます。
ディスプレイを倒すと、Surface ペンを使ったクリエイティブな作業に没頭できるという、何とも良くできた面白いパソコンです。高解像度の写真を編集するなど、高負荷な処理も十分こなせるスペックのため、仕事にも遊びにも楽しめそうです。
Surface Studio 2 スペック
本体サイズ | ディスプレイ: 25.1 x 17.3 x 0.5 インチ (637.35 x 438.90 x 12.50 mm) ベース: 9.8 x 8.7 x 1.3 インチ (250.00 x 220.00 x 32.20 mm) |
ストレージ | 1TBソリッドステート ドライブ (SSD) |
ディスプレイ | 画面: 28 インチ PixelSense™ 解像度: 4500 x 3000 (192 PPI) タッチ機能: 10 ポイント マルチタッチ |
メモリ | 32GB (DDR4) |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce® GTX 1070 8GB GDDR5 メモリ |
プロセッサ | インテル® Core™ i7 7820HQ |
外部端子 | USB 3.0 x 4 (高出力ポートx 1) フルサイズ SD™ カード リーダー (SDXC) 対応 USB-C x 1 3.5 mm ヘッドフォン ジャック ギガビット イーサネット ポート x 1 |
オプティカル | なし |
セキュリティ | Windows Hello 顔認証 |
ソフトウェア | Windows 10 Pro Office Home & Business 2019 |
ワイヤレス | Wi-Fi: 802.11ac Wi-Fi ワイヤレス ネットワーク、IEEE 802.11 a/b/g/n 対応 Bluetooth 4.1 テクノロジー |
主な同梱物 | Surface Studio 2 Surface ペン Surface キーボード Surface マウス グリップ リリース ケーブル付き電源コード クイック スタート ガイド 安全性と保証に関するガイド |
重量 | 最大 21 ポンド (最大 9.56 kg) |
レビューしている構成の他、ストレージが2TBのフルスペックモデルと、メモリとグラフィックスの性能を下げて価格を抑えたモデルがあります。
力の要らないゼログラビティヒンジが快適!
ゼログラビティヒンジというだけあり、力を入れなくてもスムーズに稼働してくれます。とは言え、多少の抵抗はあるので、タッチ操作しているときに動いてしまうこともなさそうです。1つ注意があり、画面右下に電源ボタンと音量調節ボタンがるので、動かすときに触らないようにしたいところ。
最大に寝かせて横から見た状態です。前後に広がるため、前に何も置かないようにするのと、後ろもスペースを作ってあげた方が良いかもしれません。もしくは、本体全体が軽いため、倒し込んだ後に作業しやすい位置まで手前に動かすのも意外と簡単です。
キーボードが邪魔になるかと本体の上に収納してみたところ、この状態ではフレームが当たってしまい倒し込むことができませんでした。キーボードはどこか別の場所を確保しないといけないようです。ただし、軽量でコンパクトなためそこまで収納には困らないかも。
付属のキーボードも扱いやすい
キーボード、マウス、Surfaceペンが付属しています。すべてBluetoothのワイヤレス接続で、電池で駆動するタイプ。電池カバーが面白く、磁石でくっついてます。Surfaceペンは引き抜くタイプ。取り外しがスムーズで電池交換の時に開きづらいなんてこともなさそう。
キーボードは薄型軽量、タイピングも快適で扱いやすいです。機能面でも充実していて、ワンタッチで設定や通知エリアを開いたり、電卓を起動するなどショートカットキーも配置されています。デザインも統一されていて、こだわって作られているのだなと感じました。欲を言うとディスプレイの裏側に、収納できるスペースがあったらもっと良かったかも。
Surface ペンの収納場所は8つ
Surface ペンは画面の左右に4か所づつ磁石でくっついてくれるところがあります。右下の電源ボタンがあるところでも、しっかりくっついてくれました。ただ、この状態だと全部倒し込んだときにはテーブルにあたってしまうので、使いやすいのは左右3か所づつ、計6か所ということになります。
縦横比3:2ディスプレイの特徴
ディスプレイの縦横比が3:2なのが特徴で、いろいろな面で扱いやすい。タッチ操作しているときの文字入力には、画面内にキーボードが表示されます。縦の比率が長いため違和感なく操作が可能。ちょっとした入力作業なら、付属のキーボードに頼らなくても良さそうです。
画面分割しての作業も、ページの表示範囲が広いのもメリットです。ここまで表示できれば、マルチディスプレイにしなくても十分作業がはかどるかと思います。
ディスプレイ設定の拡大縮小とレイアウトは、200%(推奨)になっています。これを100%~500%までと、大幅な変更ができるのもクリエイティブなパソコンならではの特徴。最大の500%にするとかなりの拡大率です。これだけ大きくしても解像度が高いため、くっきり表示してくれました。
更にカラープロファイルの項目も3種類あり、DCI-P3 / sRGB / 鮮やか の切り替えが可能。作業内容によって、より広い色域を持った色空間へ気軽に変更できるというのもさすが。変更は設定だけでなく、通知エリアからも簡単に切り替えられます。
映画を大音量で鑑賞できる
本体部分はかなり省スペース、高性能なのにこれだけコンパクトなのは凄い。上部の隙間から音が出ているようで、最大音量はかなりでかい。ちなみに排気は、向かって右下から。
試しに映画を鑑賞してみると、上下が黒くなり16:9に最適化されます。音量は50ぐらいでも十分大きく、何をするにでも音量を100にすることはなさそう。小さなボディで音量がこれだけ出るのには驚きました。
インターフェイスが使いづらいのはデメリット
インターフェイスは、USB 3.0 x 4 (高出力ポートx 1)、ギガビット イーサネット ポート x 1、電源プラグ、USB-C x 1、フルサイズ SD™ カード リーダー (SDXC) 対応、3.5 mm ヘッドフォン ジャック。
本体が省スペース設計でデザイン性を重視しているせいか、すべての端子が後ろに集約されていています。ここは使いづらいデメリットかもしれません。しかし本体は簡単に動くので、そこまで困難ではないです。頻繁に使うようならハブがあった方が良さそう。
それと電源プラグは3Pのため、日本の一般的なコンセントには挿し込めない。変換プラグなどが必要になります。
Surface Studio 2 ベンチマーク
「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の計測結果は、1280×720 高品質で16019非常に快適。1280×720 最高品質でも15571非常に快適です。試しに高画質の4500×3500 最高品質にしても9591非常に快適という計測結果が出ました。高画質に設定してもそれなりに遊べそうです。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の計測結果は、1920×1080 標準品質で7403快適という結果。1920×1080 高品質だと5586やや快適です。3840×2160 標準品質にしてみると2748やや重いという結果です。高画質にしなければ問題なく遊べそうです。
Surface Studio 2でゲームをやってみた
BFVを試してみると、画面の縦比率が長いせいか横の視界が狭くなります。特に問題ないとは思いますが、遊び慣れている人の場合は気になるかもしれません。フルスクリーン解像度は 4500×3000 60.00Hzだと、フレームレートが30FPSぐらいしか出ないので、2250×1500 60.00Hzにしてあげると60FPSまで出てくれます。
FFXVのデモも試してみたところ、解像度が高いままだと負荷がかかりすぎて処理が追い付かなくなることがありました。表示解像度が2250×1500ぐらいまで落とせば大丈夫そうです。
ゲームをやっていると本体の熱が気になるところで、ファンがフル稼働しています。コンパクトすぎるので放熱性能は高くはないのだと思います。長時間ゲームをやるのであれば、解像度を下げるなど負荷を減らしてあげた方が良いかもしれません。
まとめ
Surface Studio 2 を使ってみると、他とは違った面白みのあるパソコンなのが分かりました。3:2の大画面タッチディスプレイがやたらとスムーズに動いたり良くできています。逆に残念なところは、インターフェイスが使いづらいのと、長時間負荷をかけたときの発熱は気になるところ。後は価格がそれなりにするところでしょうか。
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