サンワダイレクトより、16.1インチのモバイルモニターをお借りしました。タッチ非対応のパソコンでもタッチ操作ができるようになる「400-LCD003」です。
400-LCD003 外観
ディスプレイを保護し、スタンドとしても使える専用のカバー付き。
裏面はメタル素材。スタンドカバーがマグネットで張り付いています。
スタンドカバーを開いて、約60~80°ほどの角度調整ができます。
ディスプレイは16.1インチの光沢タイプ。ベゼルの幅は狭く、サイズは縦23.5cm、横36.8cmのコンパクト設計。
左側面に、3.5mmステレオミニジャック、USB Type-C×2(DisplayPort Alt Mode)、HDMIポート。
右側面に、USB A ポート、音量ダウン/下移動ボタン、選択/決定ボタン、音量アップ/上移動ボタン。
下側に、1W×2のステレオスピーカーを搭載。
付属品はケーブルが3本。
- Type-C – Type-C ケーブル約1m
- USB A – Type-C ケーブル約1.5m
- HDMI ケーブル 約1.5m
USB Type-C ケーブル1本で簡単接続
付属しているUSB Type-Cケーブルをつなぐだけで、ディスプレイの出力とタッチ対応ができました。ケーブル1本で対応できるのはかなり手軽。ただし、パソコンが対応している必要はある。
DisplayPort Alternate Mode(ディスプレイポート オルタネートモード)に対応したUSB Type-Cポートがある機器なら、付属のケーブルを接続するだけでディスプレイを拡張できます。
※macOSの場合、タッチパネルは使用できません。
USB Type-C 接続以外でも、付属しているHDMIケーブルとUSB A-Type-Cケーブルの2本を使うことで、タッチ対応の出力が可能になるります。ただし、ディスプレイ側に接続するType-Cは下側(HDMI側)につながないとタッチ操作はできない仕様。タッチ操作しなければどちらでもOK。HDMIだけだと給電ができないため、Type-Cから電源供給を補います。
タッチしないなら、モバイルバッテリーで給電することも可能です。その場合は、5V 3A以上の出力が必要。
USB A ポートの使い道
モバイルモニターに右側面にある USB A ポートは、パソコンとのUSB接続時にUSBハブとして使うことができます。キーボードやマウスの接続、スマホの充電などに使える。これはパソコンのUSBを経由している機能のため、HDMI接続+ACアダプターやモバイルバッテリーから給電している場合には使えないので注意。
ディスプレイの設定
ディスプレイの設定は、右側面の真ん中のボタンを押すと開きます。タッチに対応していても設定の操作はできません。上下のボタンで移動し、真ん中のボタンで決定。設定画面はしばらく放置していれば自動で消えます。もしくは、下のボタン長押しでひとつ前の項目に戻り、設定画面を消すこともできる。
少し残念な仕様があり、明るさや音量は接続を一度切るとリセットされてしまいます。ミュートや低ブルーライトは変更しても維持してくれるので、一部の設定だけ初期化されてしまうようです。接続するたびに変更しなければいけないのは少し面倒かも。
スタンドカバーが少し使いづらい
スタンドカバーは、マグネットで本体についています。接地面は広いけれど磁力はあまり強くないので外れやすい。ちなみに、カーボン調の光沢のある面が本体側で、グリップするゴム面が外側。
スタンドカバーは、中央部分が支えになる仕組み。そのため、外側(写真左)になっている方が安定します。内側(写真右)に入ってしまと、滑りやすくスタンドの角度を調節しづらい。スタンドカバーの見た目は良いだけに、磁力と共に改善してほしいところ。
自宅で使うのであれば、ノートパソコンスタンド100-CR016などがあると便利そうです。設置対応機種は、約W37×H25cmサイズ内で重さ3kgまでの9.7~15.6型程度のノートパソコンやiPad、タブレットとありますが、16.1インチでもサイズ内なので使えます。これがあれば、スタンドカバーよりも快適になると思う。
タッチペンは不可
製品ページ内の良くある質問を見ると、タッチペンでの操作は対応不可と書いてあります。しかし、静電容量方式に対応しているペンであれば指と同じように使えるはず。という事で、100円ショップで購入したアルミタッチペンを試してみました。結論から言うと、書くことはできるが、筆圧を弱めてしまうと途切れてしまうため、繊細な書き込みはできなかった。これなら指の方が良さそうです。
追加で、先端に透明のディスクが付いている「ディスクタイプタッチペン」でも試してみたけれど、これもダメでした。ほぼ反応しないため使えないです。
ChromeOSでも試してみた
ChromeOSでも使えるか試してみたところ、タッチ対応に反応してくれました。USB Type-Cがないため、変換アダプタを使いHDMI+USBケーブルでつないでいます。ただ、市販Chrome Bookではなく、WindowsのパソコンをChrome化したものなので参考程度に。
タッチに対応しない非光沢モデルもある
タッチパネル非対応のモデルもあり、一回り小さいサイズの非光沢タイプ。タッチ対応が必須ではなく、持ち運ぶことが多いなら軽量な方が良いかも。
Windows 11 にはタッチ対応が便利そう
Windows 11 ではAndroidアプリがインストールできるようになるといいます。それを考えると、アップデートしたときにはタッチ対応のパソコンが欲しくなりそうな気がします。Androidアプリをそこまで頻繁に使うかわからないですが、パソコンを買い替えなくてもタッチ対応のモバイルモニターを拡張するのも悪くないかも。
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