VEGAS Pro 19 の新機能「自動シーン検出」を試してみました。レンダリングした後の映像も簡単に分割できるため、再編集に便利そうです。
バージョン 19 新機能
- 自動シーン検出
- SD/HD映像を4Kにアップスケール
- 色補正機能の強化
- 調整トラックの追加
- BlackmagicRAW(BRAW)形式をサポート(ベータ提供)
VEGASシリーズのバージョン19に5つの機能が追加された。中でも自動シーン検出機能が便利そうなので試してみました。簡単に分割してくれるため、以前作成した映像を再編集するのに便利に使えそうです。
自動シーン検出の使い方
以前作成したドローンの映像を再編集してみます。映像トラックを右クリックで、シーン検出と分割の項目もありますが、ビデオイベントFXから詳細な設定が可能です。
ビデオイベントFXを開き、シーン検出を選択。
分析をすると、シーン検出した場所がマーカーされます。分割をクリックすると白いマーカーのところを全て分割してくれる。試したのがドローンの映像のためか、カメラの向きを変えたときなどがシーン切り替えやディゾルブとして検出されたようです。これは感度を調整することで改善できました。
映像の中でフェードは使っていなかったため、ハードカット感度とディゾルブ感度を鈍くすることで、実際に結合したところだけになった。トランジションを掛けていない映像であれば、ハードカット感度以外は0にすると余計なところは検出されないと思います。
処理にはそれほど時間はかからないため、確認のためにとりあえず分割してみても良いかも。余計なところまで分割してしまった時には、Ctrlを押しながら選択し、右クリックのイベント回復で結合できます。
自動シーン検出機能を使ってみると、YouTubeにアップロードした動画をダウンロードして再編集するのに便利だと思いました。ストレージ容量を圧迫している編集データなどもとっておく必要はなくなりそうです。
アップスケールについて
他の新機能アップスケールは、VEGAS Edit 19インストールランチャーにあるVEGAS Deep Learning Modelsもインストールする必要があります。これはVEGAS Pro 19をインストールした後に行うこと。SD/HD映像を4Kにアップスケールしてくれる機能ですが、劇的に改善するわけではないため過度な期待はしないこと。
VEGASシリーズラインナップ
VEGAS Edit 19 | VEGAS Pro 19 | VEGAS Post 19 | |
映像編集 「VEGAS Edit 19」 | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブストリーミング 「VEGAS Stream」 | ー | 〇 | 〇 |
クロマキー合成 「Boris FX Primatte Studio」 | ー | 〇 | 〇 |
サウンド編集 「SOUND FORGE Audio Studio」 | ー | 〇 | 〇 |
効果(VFX)・モーショングラフィックス作成 「VEGAS Effects 3」 | ー | ー | 〇 |
画像合成 「VEGAS Image 3」 | ー | ー | 〇 |
バージョン19から映像作成ソフトは「VEGAS Edit 19」というネーミングになったようです。「VEGAS Pro 19」は上位版ラインナップとして、ライブ配信用ソフト、クロマキー合成プラグイン、サウンド編集ソフトが使えます。最上位版の「VEGAS Post 19」は、さらにモーショングラフィックス、特殊効果、画像合成までカバーしている。
- 映像編集だけであれば「VEGAS Edit 19」
- ライブ配信もしたいなら「VEGAS Pro 19」
- プロ並みの特殊効果を付けたいなら「VEGAS Post 19」
どれを購入したらよいかは上記のような感じで、後は予算の問題。販売代理店のソースネクストでは、映像制作ソフト「VEGAS」割引フェアでかなり安くなることがあるため「VEGAS」キャンペーンを確認してみてください。記事作成時では、3月28日までの期間限定で開催しています。
特別セットのクリエイターズスイート
以前に特別セットとして販売していたVEGAS全部パックは「クリエイターズスイート」になっています。映像制作、作曲、サウンド編集すべてできる特別なスイートで、ガイドブック(PDF)とガイドムービーまで付属している。作曲ソフトまで付いてお得感がありますが、どちらかというと初めての方向けのセットになるかも。
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