ノイズキャンセリングレベルを12段階で調節できるBOSEのイヤホン「QuietControl 30 wireless headphones」をいろんな状況で使ってみたく、レビュー用に借りてみました。
同梱品にはケースも付いている
箱の白いカバーを外すと、観音開きでイヤホン本体が一番上にある。その下にサイズの異なるイヤーチップと充電ケーブルとイヤホンケースが入っていた。
イヤーチップはLサイズとSサイズ替えがあり、はじめから本体についているのはMサイズになるようだ。USB充電ケーブルはちょっと短めだったので、個人的には使いづらいと思った。
ケースは見た目よりも固めで、しっかり衝撃から守ってくれそうだ。上蓋にポケットもあるので、充電ケーブルを忍ばせておけそう。だから短めなのかな?
付けやすいイヤーチップが快適
耳に装着するイヤーチップは羽のような形になっていて、差し込むだけで耳にぴったりとフィットする仕組みになっている。これが非常に付けやすく、程よく外れづらい。長時間付けていてもストレスは少ないので、この形はかなり気に入った。ただし羽の部分がぴったりはまるので、耳をきれいにしていないと、細かな汚れが付く。外してこれだけ洗ってしまうのも良さそうだ。
内側の色が違うところは少しだけ固い素材になっているようで、差し込むとカチッとはまる音がしてわかりやすい。このイヤーチップは良くできていると感心した。
連続で約10時間の再生ができる
BOSE公式サイトには「1回の充電で約10時間の連続使用が可能です。」と記載があった。充電は電源ボタンの下側にあるSUB端子から行う。充電中はオレンジの点滅で、満充電になると緑の点灯になる。電池がなくなってくると赤の点滅になり、音声ガイドで充電してくださいとアナウンスがあった。充電端子のカバーは少し開けづらく爪がないとしんどいかも。また何回も充電していたら一番初めにこのカバーが壊れそうな気もした。
電池残量はあてにならないかも
満充電にしてから6時間ほど連続して使ってみたところ、電池残量はまだ70%も残っていた。これなら連続10時間以上も余裕で持つのではないかと思って、充電せずに使っていたら3時間ぐらい使ったところで、すぐに充電してくださいと音声ガイドが入った。残量を確認してみると20%となっていたが、それから3分ほどで切れてしまった。やはり連続使用は約10時間とみてよさそうだ。電池残量はあくまで目安程度として、あてにはしないほうが良いかも。
10分の充電で1時間使える
電池がなくなってしまっても、10分の充電で1時間使うことができるという。試しに約10分充電してみたところ電池残量が70%となる。実際にはそれほど充電されているわけではなく、連続で47分ほど使うことができた。1時間までとはいかなかったが10分の充電でこれだけ使えれば十分だろう。もし移動中に電池がなくなってしまったら、モバイルバッテリーで少し充電するという使い方もありだ。ただし、充電をすると自動的にオフになるので、充電しながら使うということはできない。
ケーブルのリモコンで出来ること
右側のケーブルに付いているリモコンには、5つのボタンがある。真ん中がいろんな機能があるマルチファンクションボタンで、その両脇にある+と-が音量ボタン。上に少し突き出している2つのボタンで、ノイズキャンセリングレベルを上げたり下げたり12段階の調節が可能。マルチファンクションボタンは、再生/一時停止などの映像および音楽ファイルの操作や、着信応答/終話に対応している。2回連続して押すと曲送り、3回連続で曲戻しということもできる。またiPod touchと接続しているときに長押ししてみたところ、Siriを起動して操作することもできた。
Bose Connectアプリを使ってみた
BOSE製品を使うなら、Bose Connectアプリを使うと便利になる。ケーブルのリモコンで操作するよりも視覚的に表示できるので使いやすい。
イヤホン本体の電源ボタンを3秒間長押ししてペアリングモードにする。このボタンは少し硬めなのでしっかり押しておく必要あり。
アプリを起動するとQuietControl 30 wireless headphonesを自動で認識してくれるので、下にスライドするだけで接続ができる。
はじめに表示する名前を強制的に変更する必要がある。自分で入力してもいいし、生成をタップすると自動で決めてくれる。気に入った名前が表示されたら続行をタップ。
すると、音声ガイドの言語を日本語に変えることができるので変えておく。他にも自動オフタイマーの設定などもあり、このアプリを使うことで追加できる機能がある。
ノイズキャンセリングレベルは円になっているバーをスライドさせる。左側が0となり、右側がに行くほど強くなり、視覚的にも波長が変わって認識できる。他にも音量の調節や電池残量の確認もできて便利。Bluetoothは同時に2台接続することができ、アイコンをタップすると今までに接続した機器が表示されるので、切り替えをするのも簡単になる。
スターバックスでUstreamを視聴してみた
ちょうど見ておきたかったUstreamの動画があったので、パソコンで再生しQuietControl 30 wireless headphonesとペアリングして試してみた。場所はスターバックスで、店内ではBGMが流れていたりコーヒーを挽く音など雑音は程よくある。ノイズキャンセリングレベルを最大にしてみると、雑音はほとんど気にならなくなり、Ustreamの動画に集中できた。何か作業をするときには程よい雑音は良いというが、音声をしっかり聞き取りたいというときには、ノイズキャンセリングはかなり役に立つと実感した。
スマホゲームをやって聴いてみた
パズドラを運営しているガンホーが「セブンスリバース」というスマホゲーム最近出したので、QuietControl 30 wireless headphonesで音をだして試してみた。横持ちのゲームなので、Bluetoothでつながっているとイヤホンコードが邪魔にならなくてよいというのを実感できた。ただこのRPGゲームのBGMはそれほど好みでなく残念。それより音ゲーとかやったほうがもっと楽しめるような気もする。電車の中とかでノイズキャンセリングをしてしまえば没頭できそうだ。
ノイズキャンセリング全開で歩くのは怖い
QuietControl 30 wireless headphonesのノイズキャンセリングレベルは12段階の調節ができる。最大値にして歩いていたときに、視覚に入っていないところから車が来て、かなりビックリしてしまった。聴覚に障害のある人はいつもこんななのだろうか?歩行中のノイズキャンセリングは危ないのでやめたほうが良いだろう。逆に状況によって、レベルを自分で調節できるというのはスゴイ便利なんだと思った。
小さな音量でも聴きやすく音漏れの心配もない
自分で聴いているので実際のところはわからないのだけれど、ノイズキャンセリングをしていると雑音が入らなくなる分、音量は小さくても聴きやすくなる。電車の中で大音量で聴いている人をこの前見かけたが、音漏れで周りに迷惑もかけることもないというメリットもあるだろう。
ヘッドホンタイプより凡庸性が高い
ノイズキャンセリングの性能は、耳を覆うヘッドホンタイプの「Bose QuietComfort 35 wireless headphones」にはかなわないけれど、こちらはその機能をオンにするかオフにするかしかない。そうなるといろんなシーンで調節可能な「QuietControl 30 wireless headphones」のほうが凡庸性が高い。またイヤホンタイプだと断線のリスクがあるイメージもあったが、作りはしっかりしている。暑い夏場などでもヘッドホンタイプより涼しげだし、便利に使えるノイズキャンセリングイヤホンではないだろうか。
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