BOSEの新製品発表会に参加してきました。今回は発売前のホームシアターシステムを体験することができ、とても面白いイベントだった。
前回のイベント「ボーズ製品でストリーミングミュージックを楽しむ。秋の製品体験会・Touch&Try」
これ1本でも凄い!SoundTouch 300 soundbar
一番前にある長い箱が「SoundTouch 300 soundbar」といい、2月10日より発売される新製品。寸法は、978 mm W x 57 mm H x 108 mm D (4.7kg)と、BOSEの公式ページに記載があり。ホームシアターというと複数のスピーカーを設置するイメージだが、これ1本だけで十分かもと思ってしまうほど音の広がりを体験できた。大きい四角い箱と小さい2つの箱は、別売りのウーファーとリアスピーカーになり、好みにより拡張できるようになっている。
左の上部にランプがあるだけで、デザイン性も良く(天板は壁の模様が映りこんでいるだけ)ボタンなどが一切なくスッキリしている。操作はリモコンと、SoundTouchのアプリからも可能。中の構造も教えて頂いたのだけれど、残念ながらスライド写真を投稿ができない。公式ページに動画があるので、それを観てほしい。
内部のセンターにはツイーター(高音用)があり、その両サイドにはスピーカーが2つずつ。通常の形とは違い、長方形型をしている新開発のスピーカーだという。更にその両端にはフェーズガイド(これは動画では表示されてない)というのが付いている。形はガンダムに出てくるファンネルのようだと勝手に連想してしまった。
フェーズガイドのデモを見せてもらった
実際にこの大きさのものが入っているわけではなく、デモ用の専用機器になる。この機器から音を出すと、先端方向にある壁から音が出ているような感覚になった。詳しい仕組みはわからないけれど、壁を音が反射して響いてくるようだった。「SoundTouch 300 soundbar」で実際に聴いてみると、この1本だけの音なの?と思ってしまうほど臨場感がある。その犯人がこのフェーズガイドになるのだろう。
専用サブウーファーAcoustimass 300 bass module
別売りの「Acoustimass 300 bass module」は、SoundTouch 300 soundbar専用に開発されたサブウーファーになる。発売日はちょっと遅れて2月の18日になるようだ。サイズは、305 mm W x 330 mm H x 305 mm D (13.6kg)と公式ページに記載があり、持ってみるとしっかりとした重量がある。設置にはサウンドバーと同じ壁沿いにある床に置くと、音響性能を最大限に発揮できるという。
断面画像を見てみるとガラストップに向けられたスピーカーが動いて戻ったときの空気振動を、その下にある迷路のような空洞を通って下側からも音を出す仕組みになっていた。「SoundTouch 300 soundbar」をよりダイナミックな重低音で楽しみたい人向けの贅沢なスピーカーだ。映画を観ながらウーファーのオンオフを試してもらったけれど、迫力は明らかだった。しかし近所迷惑にならないような住環境がしっかり必要になるだろう。
専用サテライトスピーカーVirtually Invisible 300
これも別売り「Virtually Invisible 300 wireless surround speakers」も、専用のサテライトスピーカーになる。発売日はウーハーと同じ2月18日。サイズは、166 mm W x 41 mm H x 78 mm D (0.28kg)と小型で軽量のため、リアスピーカーとして設置しやすそうだ。
ワイヤレスレシーバーの実機は置いていなかったので見れなかったけれど、公式ページからリンクしているクイックスタートガイドを見てみると、それぞれL/Rの切替が付いている。サウンドバーにこれを組み合わせることで、さらに臨場感あふれるサウンドを体験できそうだ。ただし、それぞれにコンセントが必要になるのが難点かも。
→ホームシアターがこれ1本で!「SoundTouch 300 soundbar」レビュー
小型すぎるホームシアターLifestyle 650 home system
次に登場したのは、究極のホームシアターシステムの「Lifestyle 650 home entertainment system」。サウンドバーとは違いこれらは全部セットで販売されているシステムになる。パッと見では小さすぎて、これでいい音が出るのかと不安になるぐらいだ。
特にすごいのが、新開発された超小型の「OmniJewel satellite speaker」で、360度サウンドを実現したBOSE初の全方向スピーカーになる。内部では2つのデュアルオポージングドライバーが向かい合わせに配置され、中央の反射板から無数の穴を通して360度に音が広がる仕組みだそうだ。公式ページに内部構造の画像あり。
「Lifestyle 650 home entertainment system」が設置された部屋では、モニターの画面が大きいせいもあるけれど、かなりすっきりしていて存在感が薄い。後ろ側には「OmniJewel satellite speaker」がリアスピーカーとしてが壁の上部に設置してあった。ここで実際に映画を観てみると、これだけ小型なのに映画館にいるような臨場感が味わえるのがほんとにすごいと思った。映画だけでなくスポーツ観戦はどうなのだろう、スポーツバーにこんなのが置いてあったらかなり良いのかもしれない。
ウーファーが活かせるかどうかが問題
実際にホームシアターシステムを体験してみて、その臨場感に感動した。しかし、迫力のある重低音を活かせる環境が必要だとも思った。近所迷惑にならないシアタールームがあるなら良いけれど、ウーファーをオフにして使うのはもったいない。その点では「SoundTouch 300 soundbar」ならウーファーは別売りとなるので、購入しやすいかもしれない。ウーファーなしで、リアスピーカー「Virtually Invisible 300」との組み合わせで使うというのも良さそうだ。
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