迫力のサウンドを実現するスリムなサウンドバー「SoundTouch 300 soundbar」を、BOSEからお借りしたのでレビューします。
「SoundTouch 300 soundbar」とは
「SoundTouch 300 soundbar」は、全長約1mの一体型のサウンドバー。これ1本だけでも、迫力のある臨場感と重低音をもたらすホームシアターが完成してしまう。更に機能はそれだけにとどまらない。
音楽をより簡単に
SoundTouch 300 speakerでは、ホームシアターを迫力の臨場感で楽しめるだけではなく、音楽もかつてなく簡単に楽しめます。Bluetoothを使用してスマートフォンやタブレットから直接音楽を再生するのはもちろん、システムをWi-Fiネットワークに接続することで、好きな音楽をワンタッチで再生できます。
BOSEのSoundTouchシリーズでは、音楽ストリーミングサービスのSpotifyやインターネットラジオなど、プリセットにセットしておけばワンタッチで再生してくれる。ワイヤレスで音楽も楽しめるサウンドバーとなり、ボタンなどが一切ないのも特徴的。操作はリモコンだけでなく、SoundTouchから簡単にコントロールできる。
50cmの幅があれば簡単に設置できる
「SoundTouch 300 soundbar」の寸法は、978 mm W x 57 mm H x 108 mm D (4.7kg)。約1mと長いので、本来ならローボードに設置したテレビの前に置くのが一般的だろう。借りたのはいいけれど置き場所に悩んでいた。底面を見てみると約50cmほどの幅でゴム素材があり、設置面はココだけ。これならテレビ台を使ってなくても、50cm幅ほどの台があれば置けなくはなさそうだ。
家にあったサイドテーブルがピッタリサイズで、ちょうどゴムの設置面が収まった。両端が飛び出た形になっているけれど安定感はばっちり。設置する場所は、50cm以上あれば十分ということが分かった。またオプションのWB-300壁掛けブラケットにより、壁へ直接取り付けることが可能だという。
自分のテレビは、PanasonicのBlu-ray一体型。直前に設置してしまうとディスクが取り出しづらく、コードも邪魔になってしまう。リモコンもサウンドバーを避けるように、少し上から向けてあげないと反応しないというデメリットがあった。DVDやBlu-ray一体型のテレビの場合には、高さを変えた方が良さそう。困ったのはこれぐらいで、設置自体はとても簡単だった。
ユニバーサルリモコンの設定
同梱してあったユニバーサルリモコンで、テレビを操作できるように設定をしてみる。はじめに一緒に入っていた「Universal Remote Control」と書かれた説明書から、機器のブランドに対応するコードを確認する。Panasonicのテレビは00051だった。上部にあるテレビアイコンがあるボタンを長押しし、6つのグレーのボタンが赤く点灯したら放す。00051と入力してVOLの+ボタンを押すと完了。操作できないボタンもあったけれど使えなくもない。逆にもともと使っていたテレビのリモコンよりも感度が良く、上方から向ける必要がなくなりデメリットがなくなった。
低音の調整もできるようなので試してみた。リモコンのBASSボタンを押すと、本体にある4つのインジケータが点滅する。音量の+か-ボタンを押すと点滅が移動した。低音レベルは、+4~‐4までの9段階で調節ができるようだ。またBASSの隣にあるコメントアウトの様なアイコンのボタンを押すと、会話が聞き取りやすくなるダイアログモードになった。オンにした時には、テレビのインジケータが緑色になり確認できる。
同梱している説明書では細かいことは書かれていないので、BOSE公式ページの下の方にある、取扱説明書「PDF日本語」を確認してみると良い。
テレビによってはユニバーサルリモコンを設定しても使いづらく、今までのを使いたいということもあるかもしれない。自分の環境ではテレビとHDMIで接続したときには、既存のリモコンでもシアター音量と表示され音量操作ができた。HDMI端子を空けたかったので光デジタルケーブルで接続してみると、テレビと両方から音が出てしまい、反響したように聞こえてしまう。テレビのボリュームを0にすれば解決できるわけだが、サウンドバーの音量操作はユニバーサルリモコンでしかできず、既存のリモコンだけでは使えないことが分かった。
ADAPTiQ自動音場補正システムの設定
ADAPTiQ自動音場補正システムとは、その部屋の特性に合わせてサウンドをカスタマイズしてくれるというもの。設定をするにはADAPTiQ用ヘッドセットを本体に差し込み、5分ほどの作業をする。ヘッドセットのコードは、一度広げるとかたずけるのが面倒なくらいやたらと長い。部屋の隅まで届くくらい必要だということだ。
- ADAPTiQ用ヘッドセットのケーブルを本体の背面にあるADAPTiQ端子に接続する
- ADAPTiQ用ヘッドセットを頭に装着する
- リモコンのSoundTouchボタンを押す
- リモコンの8ボタンを長押しすると本体のインジケーターが緑に点灯
- リモコンのナビゲーションパッドの↑ボタンで言語を日本語に変更する
- 音声ガイドに従いADAPTiQ自動音場補正をする
補正作業は5か所でそれぞれ行う。とりあえず一番聴くであろうテレビの正面と、部屋の4隅の5か所で試した。作業は単純、音が鳴るのでじっとしているだけ。次の場所に移動してとアナウンスがあるので、リモコンを持って移動する。同じ作業を5回やって所要時間は5分くらいだった。
ADAPTiQ自動音場補正をやった後では、音が変わった気がする。同じ音源を聞いて試したわけではないので、どう変わったのかは言葉で説明しづらい。少し手間はかかるけれど、やっておいた方が良い作業だということは明らかだった。またサウンドバーの場所を変えたときは再補正するのはもちろんだが、模様替えなどで家具を移動したときにも、やり直した方が良いという。音の反響を最適化してくれるのだろう。
ドルビーサウンドテストをやってみた
YouTubeにある「Dolby Digital – HD Surround Sound Test」を試してみる。立体感のある音と重低音でかなり迫力を体験できた。5.1chのサウンドシステムにはかなわないけれど、かなりそれに近いものがある。これ1本でこれだけの音が出ているというのが本当にすごい。ただしそれなりに音量を上げないと、驚くほどの臨場感は味わえない。近所迷惑にならないように音量には注意したいところだ。
ワンルームでも十分に楽しめる
ワンルームなどでサテライトスピーカーの置き場所がなくても、これ1本でホームシアターの臨場感を構築できるということが分かった。更にサブウーファーやサテライトスピーカーを後から追加することもできる。両方追加してもいいし、ウーファーだけとかサテライトスピーカーだけ追加するなんてことも可能だ。ワンルームで考えるとウーファーは必要ないかも、サテライトスピーカーを追加すると臨場感が増しそうだ。
映画を観るときだけじゃなく、テレビを見ているときにも良い。単調な番組を見ているときでも、CMに入ったとたんにその違いが分かる。狭い部屋でもこの1本設置するだけでだいぶ変わった。これでゲームをやるのも楽しそうだし、スポーツ観戦なんかもかなり良いのではないだろうか。
SoundTouch 10とマルチルーム再生
SoundTouchシリーズは音楽を聴くのにも便利で、インターネット経由で直接音楽の再生が可能。Spotifyのプレイリストを直接再生するときには有料のプレミアムアカウントが必要になるため、自分の場合はプリセットにインターネットラジオをセットした。プリセットの再生、もしくはBluetoothで音楽を聴くときには、同じWi-Fi上にSoundTouchが複数あれば、同時に再生することが出来る。SoundTouch 10を追加して、マルチルーム再生をしてみるとどのようになるか試してみた。
あらかじめ設定しておいたSoundTouchアプリを開いてみると、SoundTouch 300の下にSoundTouch 10が表示される。「すべて再生」をタップすると両方のスピーカーから音楽が流れてくれた。音量はそれぞれスライドさせて調節できる。離れた部屋でも同じ曲が流れるマルチルーム再生だけれど、同じ部屋でも音量を変えて聞いてみるとなかなか面白い。ただし一度電源を切ってしまうと、次に再生するときには同時再生はされないので、毎回「すべて再生」をタップする必要がありそうだ。
BOSEのショップで試してみるのが良い
御殿場のアウトレットに行った時にBOSEのショップに行ってみると、「SoundTouch 300 soundbar」や「Lifestyle 650 home entertainment system」を実際に体験することが出来た。空間が広く他の音が邪魔したけれど、その実力を実感できると思う。BOSEのショップに行く機会があれば、ぜひ体験してみてほしい。佐野のアウトレットにもBOSEのショップがあったので、もしかしたらそこでも体験できるかも。
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