「Surface Book 2」15インチは、NVIDIA GeForce GTX 1060のグラフィックスを搭載した着脱式の2in1。アップデートにより、リアルタイムレイトレーシングが可能になったので試してみました。
リアルタイムレイトレーシングを体験できる
今まで光の反射などを表現できるリアルタイムレイトレーシングは、最新のグラフィックスモデルのRTXシリーズでしか体験できなかった。それがアップデートにより、GTXシリーズでもNVIDIA GeForce GTX 1060以上のグラフィックスであれば可能になりました。
アップデート方法は、GeForce Experienceを導入し、最新のドライバーをインストールするだけ。ただし、ゲームタイトル自体もリアルタイムレイトレーシングに対応している必要があり、対応タイトルはまだ少ないです。今回は、Battlefield V(BFV バトルフィールド5)で動作確認してみました。
BFVでリアルタイムレイトレーシングの設定
オプション→ビデオ→詳細設定にてDX12有効をオンにしてから、その下のDXR有効をオンにする。設定を有効にしてから再起動しないと適用されないため、一度ゲームを終了させます。次にゲームを開始した時に、DXR有効が適用されるのですが、処理が重すぎるため画質は調整したほうが良さそうです。
画質を落とさないと戦闘は困難
DXR有効にすると、HOTELのネオンが右側のガラス窓に反射したり、表現が豊かになります。没入感は最高なのですが、高画質のままだとカクついてしまいゲームを攻略するには困難。せっかくの機能なのに残念だけれど、本格的なゲーミングPCではないので仕方がない。
スクリーン解像度を一番低くしてあげると、それなりのフレームレートが出てくれます。画質は落ちますが、ガラスに映りこむ表現はしっかり再現されています。橋の上を敵が歩いてるのとかも、ガラス越しに確認できます。地形によっては戦闘が有利になりそうだけど、画質を上げられないので表現を楽しむぐらいに思っておくと良いかも。
3:2のディスプレイだと視野角が狭い
「Surface Book 2」でゲームをするときには、画面比率は3:2という特徴があるため、視野角が狭くなるというデメリットがあります。
フルスクリーン解像度を、1280×720にすると、視野角は広がりますが、縦に間延びした表現になってしまいます。設定から視野角だけを広げることもできるので、画質を戻して試してみると、やはり縦に間延びをするだけでフレームレートも落ちてしまいます。ディスプレイの性質上、視野角は妥協点にはなりそうです
2in1でもリアルタイムレイトレーシングを体験できるのは凄い
着脱式の2in1でもゲームができるというだけでなく、リアルタイムレイトレーシングにまで体験できるようになったのは凄いことだと思います。高画質で楽しめないのが残念ですが、この表現だけを楽しんでみるのも良いかと思います。
ちなみに「Surface Book 2」の13.5インチのIntel® i7-8650U モデルでもグラフィックスを搭載していますが、NVIDIA GeForce GTX 1050になってしまうため、この体験はできません。2in1でリアルタイムレイトレーシングを体験できるのは「Surface Book 2」の15インチ以外には今のところないかな。
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