GPUの性能を制御できるAfterburnerを使えば、仮想通貨のマイニング効率を調節できます。電気代を考慮した場合、60%ぐらいにしてあげると収益率が良さそうです。
必要なものはAfterburnerと電力量表示器
収益率を調べるのには、GPUの制御にAfterburnerを使い、その都度の電力量がどのくらいなのかを調べる必要があります。
Afterburnerは公式サイトにあるダウンロードリンクから。
電力量を図るのにエコキーパーが安く済むので、今回の目的ならこれで十分。
予算があるならBluetoothでスマホから確認できるワットチェッカーが便利そう。
Afterburnerの使い方
Power LimitとTemp Limitの間にあるロックを解除して、Power Limitだけを自由に変更できるようにします。パーセンテージを変えてあげながら、電力量とハッシュレートを計測します。
右下のProfileでは、変更した設定を5つまで記憶できます。ゲームをやるときとマイニングするときの設定を記憶しておけば、クリック一つで切り替えられるので便利です。
左下のスタートアップをクリックすると、赤枠が表示されます。その状態にするとパソコンを再起動したときに現在の設定を維持してくれます。
NiceHash Minerでの収益率を調べてみる
NiceHash Minerのベンチマークで、アルゴリズムを1つだけ選択します。なぜかというとベンチマークは時間がかかるので、1つに絞って時間を短縮するためです。ここではLyra2REv2が分かりやすいので、これだけにチェックを入れます。
AfterburnerでPower Limitを90%にしてから、ベンチマークを再計測してSPEEDに表示されているハッシュレートを記録する。その時の電力量も記録すること。80%、70%、60%、50%と同じことを繰り返し、1W辺りのハッシュレート効率を割り出します。
1W当たりのハッシュレート効率表
% | MH/s | W | MH/W |
100 | 70.678 | 325 | 0.2174 |
90 | 68.805 | 297 | 0.2316 |
80 | 66.165 | 268 | 0.2468 |
70 | 62.902 | 239 | 0.2631 |
60 | 58.320 | 213 | 0.2738 |
50 | 45.961 | 184 | 0.2497 |
計測に使ったGPUは、GeForce GTX 1080Tiになります。1W辺りのハッシュレートを計算してみると、60%の時が数値が高くて1番効率が良いというのが分かる。50%まで下げてしまうと急激に効率が落ちるようだ。もう少し細かく調べると、58%ぐらいが良さそう。
GeForce GTX 1080Tiでは60%ぐらいが電力効率が良い
電気代を気にしないのであれば100%でガンガン採掘しても良いけれど、日本の電気代は高いので効率よくマイニングをしないと赤字になることもある。GeForce GTX 1080Tiの場合は60%ぐらいでマイニングするのが1番効率が良さそう。他のGPUでもやり方は同じなので試してみてはいかがでしょう。
計測に使用したパソコンはG-TuneのゲーミングPC
今回の計測に使用したパソコンは、マウスコンピューターからお借りしたG-TuneのMASTERPIECE i1630PA2-SP-DLです。水冷で冷却効率が良く、100%のままマイニングしていても61℃辺りで保ってくれました。Power Limitを60%まで落とすと49℃辺りを維持してくれます。
ファンが回っていても、それほどうるさくないので継続的な稼働が必要なマイニングにも向いている。ゲームをしていないときにマイニングをして、購入費用の回収に充ててみるのも良いでしょう。
6月17日時点での情報です。仕様や販売価格は製品ページを確認してください。
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